吉田羊と太賀が確執ある母子を熱演。人気コミックエッセイの映画化 | Numero TOKYO
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吉田羊と太賀が確執ある母子を熱演。人気コミックエッセイの映画化

20年以上、母の愛を求め続けた青年が起こした実話。自らの母子関係を綴った歌川たいじ原作の人気コミックエッセイ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』が、主人公に太賀、母に吉田羊を迎えて映画化。11月16日(金)より全国公開される。

美しく人格者と周りから慕われていた母には、別の顔があった……。歌川たいじが虐待を受けた子ども時代から社会人になるまでの半生を描き、話題を呼んだ人気コミックエッセイ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』。本作を映画化したのは、『すーちゃん まいちゃんさわ子さん』(12)や『泣き虫ピエロの結婚式』(16)で知られる御法川修監督だ。

幼い頃から、情緒不安定の母からの愛情を感じられなかったタイジだが、父親が経営する工場の従業員には孫のようにかわいがられていた。やがて、父と離婚した母は子どもたちと新しい生活を始めるが、激しくなる暴力に耐えられなくなったタイジは17歳で家を飛び出す。努力を重ねて一流企業の営業職に就いたタイジは、社会人劇団にも参加。そこで出会う仲間が彼にとっての掛け替えのない存在になっていく。

タイジを演じるのは、若手実力派俳優として映画界に愛される太賀。母親の光子を演じたのは、実力派女優として引っ張りだこの女優・吉田羊だ。タイジの友人たちには、森崎ウィン、白石隼也、秋月三佳らが顔を揃える。

どう考えても語るのは容易ではない自身の物語を、正直に、ときにコミカルに伝える原作の朗らさや明るさは映画版でも健在。過去をなかったことにすることはできない。タイジが支えてくれる友人と居場所を自ら見つけ、過去を振り返り、自分や母の弱さと時間をかけて向き合っていく。そのひたむきな姿は、私たちがどうやって誰かの、そして自分の痛みと共に生きていていくか、そのヒントを教えてくれるはずだ。

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』

監督/御法川修
出演/太賀、吉田羊、森崎ウィン、白石隼也、秋月三佳、小山春朋、斉藤陽一郎、おかやまはじめ、木野花
原作/歌川たいじ
URL/hahaboku-movie.jp
2018年11月16日(金)より、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開

©︎「母さんがどんなに僕を嫌いでも」製作委員会

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Text:Tomoko Ogawa Edit:Masumi Sasaki

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