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Culture Art

「Gucci」アート展、マウリツィオ・カテラン企画!上海にて開催

アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)率いる「グッチ(GUCCI)」が、2018年10月11日から12月16日まで、上海の余德耀美術館(Yuz Museum)にて、現代アーティスト、マウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)をキュレーターに迎え、アートエキシビション『The Artist is Present』を開催する。それに先駆け、マリーナ・アブラモヴィッチのアートウォールが展開中!

ロンドンのグッチ アートウォール Courtesy of Samuel Keyte
ロンドンのグッチ アートウォール Courtesy of Samuel Keyte

アートマガジン『トイレットペーパー』を手がける、現代アーティストのマウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)をキュレーターに迎え、中国と世界各地から30名以上のアーティストをフィーチャーする。展覧会名の『The Artist is Present』は、2010年にマリーナ・アブラモヴィッチ(Marina Abramovic)がニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催した、伝説的な個展にちなんで名付けられ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドン、香港で展開している「グッチ アートウォール」に、その個展のビジュアルが再現された。

ニューヨークのグッチ アートウォール Courtesy of Colossal Media
ニューヨークのグッチ アートウォール Courtesy of Colossal Media

マリーナ・アブラモヴィッチのビジュアルが現れたのは、ニューヨークのソーホー地区ラファイエット・ストリート、ミラノはラルゴ・ラ・フォッパ(コルソ・ガリバルディ地区)、イーストロンドンはブリックレーンそば、香港のランカイフォンのダギラー・ストリート。続いて上海の静安区丰盛里(Fengsheng Li)でも公開されるという。

ミラノのグッチ アートウォール Courtesy of Gucci
ミラノのグッチ アートウォール Courtesy of Gucci

『The Artist is Present』をタイトルに採用したのは、コピーするという行為が、オリジナルと同じ芸術的価値をまとうことによって、創造という崇高な行為と見なしうるとはどういうことなのかを明らかにするという意図に基づくという。なお、当のアブラモヴィッチ自身は、このアートエキシビションに直接関与はしていないのだ。

香港のグッチ アートウォール Courtesy of Gucci
香港のグッチ アートウォール Courtesy of Gucci

フィリップ・パレーノ(Philippe Parreno)、オスカー・トゥアゾン (Oscar Tuazon)、ヤン・ペイ=ミン(Yan Pei-Ming)など、シミュレーションとコピーを提起するアーティストの作品にフォーカスし、中国と世界各地から30名以上のアーティストをフィーチャー。初公開の作品やすでに発表されている作品から、”オリジナリティ””意図””表現方法”といった近代のアートシーンの神聖なる原則に疑問を投げかける作品を展示する。すべてのものが再生産される時代において、コピーは欠くことのできないツールであり、まがいものだとする古い考え方を改める必要がある、という。

マウリツィオ・カテランは「コピーという行為は冒涜のようなもの、すなわち神に背いているように思われますが、同時に神の存在を示唆し認めているのです」とコメントしている。
クリエイティブ・プロセス自体が解体され、神がかった創造という概念が生まれたとき、そこに何が残っているのか? 西洋におけるアートの基準にひたりながら、模倣にあふれる世界に生きる私たちの価値観が打ち砕かれるかもしれない。

二人の鬼才、アレッサンドロ・ミケーレとマウリツィオ・カテランが示す『The Artist is Present』は、今年見逃してはならないエキシビションになるはず。

The Artist is Present
日程/2018年10月11日〜12月16日
場所/余德耀美術館(Yuz Museum)

GUCCI
グッチ ジャパン カスタマーサービス
TEL/0120-88-1921
URL/www.gucci.com

Text:Hiromi Mikuni

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