日本の美術館で初展示となるリー・キットの個展が開催中 | Numero TOKYO
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日本の美術館で初展示となるリー・キットの個展が開催中

©Lee Kit, courtesy the artist and ShugoArts
©Lee Kit, courtesy the artist and ShugoArts

台北を拠点に活動するアーティスト、リー・キット(李傑)による、日本の美術館では初めての個展が開催中。東京・品川の原美術館にて、12月24日(月・祝)まで。

1978年に香港で生まれ、現在は台北を拠点に活動しているアーティスト、リー・キット。これまでにアジア、アメリカ、ヨーロッパ各地で滞在制作し、絵画作品などを発表してきた。なかでも、特定の場所に存在するために制作する、サイトスペシフィックな作品が特徴的で、展示する街や場所の空気、感情などに寄り添って制作される。

また近年は、インスタレ−ションにも力を注いでいる。展示空間に絵画やドローイングなどを配置し、プロジェクターによる光や映像を投影することで、空間全体を淡い色調をもった絵画のように演出。ただいま開催されている本展「僕らはもっと繊細だった。」では、原美術館のための新作インスタレーションを鑑賞することができる。

本展の新作インスタレーション © Lee Kit, courtesy the artist and ShugoArts 撮影:武藤滋生
本展の新作インスタレーション © Lee Kit, courtesy the artist and ShugoArts 撮影:武藤滋生

1997年の中国返還を経て、変貌していく故郷・香港で活動をスタートさせたリー。一方、第二次世界大戦を乗り越え、美術館として再スタートした元・原家私邸の原美術館。リーは原美術館で何を感じ、どんな作品を描き出すのか。お見逃しなく。

リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」
会期/2018年9月16日(日)〜12月24日(月・祝)
会場/原美術館
住所/東京都品川区北品川 4-7-25
入場料/一般 1100 円、大学生・高校生 700円、小・中学生 500円
時間/11:00〜17:00(祝日を除く水曜日は20:00まで)
休館/月曜日(10月8日、12月24日は開館)、10 月 9 日
TEL/03-3445-0651(代表)
URL/ www.haramuseum.or.jp

Text : Manami Abe

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