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Culture Art

巨匠、立木義浩が撮るモノクロの世界、シャネル銀座にて写真展開催

© YOSHIHIRO TATSUKI
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60年前の活動スタートから、広告やファッション写真まで、第一線を駆け抜けてきた偉大なる巨匠、立木義浩。 その彼が今なお追求し続ける美学とは? 儚くも永遠なる美の瞬間が、シャネル・ネクサス・ホールにて開催中の写真展「Yesterdays  黒と白の狂詩曲(ラプソディ)」で花開く。(「ヌメロ・トウキョウ」2018年10月号掲載)

© YOSHIHIRO TATSUKI
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話は1958年にさかのぼる。報道カメラマン志望だったその若者は、日本のエディトリアルデザイナーの草分けとして知られる堀内誠一らのデザイン事務所へ就職。「これからはモード写真の時代だ」と語る堀内とともに、翌年創刊された『週刊平凡』のカラーページ「ウィークリー ファッション」などで研鑽を積む。独立後は加賀まりこ写真集『私生活』(71年)など時代を象徴する女性たちの肖像で注目を集め、“女優写真の第一人者”と呼ばれるように。ほぼ独学ながら広告やファッションなど、商業写真の分野で多大な功績を築いていった。

© YOSHIHIRO TATSUKI
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その多忙な日々の中で、彼がずっと大切にしてきたこと。それは、ライフワークとして追求し続けてきたモノクロ写真の表現だった。日常のふとした情景にレンズを向け、光と影が織りなす瞬間を焼き付けること半世紀以上。その到達地点と呼ぶべき作品が、4人の女性たちとのフォトセッションを経て完成した。その名『Yesterdays 黒と白の狂詩曲(ラプソディ)』。二度と出合うことのない一瞬と、そこに立ち現れる幻想の余韻…。移ろいゆく時の流れに奇跡の瞬間を求め続ける写真家・立木義浩。その飽くなき美学が、黒と白の世界に息づいている。

© YOSHIHIRO TATSUKI
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立木義浩写真展「Yesterdays 黒と白の狂詩曲(ラプソディ)」

名実ともに日本を代表する写真家として知られる立木義浩(1937年、徳島市生まれ)の最新作を展示。日常における目の前の光景をとらえたスナップショットを軸としつつ、4人の女性たちとのフォトセッションによる作品を交え、モノクロカットを中心に構成する。
会期/2018年9月1日(土)〜29日(土)
場所/シャネル・ネクサス・ホール
住所/東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
TEL/03-3779-4001
URL/chanelnexushall.jp/

Edit & Text : Keita Fukasawa

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