お弁当の魅力をアート体験!?「おべんとう展」東京都美術館 | Numero TOKYO
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お弁当の魅力をアート体験!?「おべんとう展」東京都美術館

料理:大塩あゆ美,写真:平野太呂『あゆみ食堂のお弁当』(2017)
料理:大塩あゆ美,写真:平野太呂『あゆみ食堂のお弁当』(2017)

Text : Manami Abe

古くから、日本人の生活に深く根付いてきた「おべんとう」。その小さな箱の中には、自分や家族、地域の人々など、作る人と食べる人をつなぐ物語が詰め込まれている。

そんなお弁当の魅力を体験・発見できる展覧会が、東京都美術館で開催されている。コミュニケーションツールとしてのお弁当をテーマに、写真やアニメーション、インスタレーションなどを展示。”食べること” をデザインするイーティング・デザインのパイオニア、マライエ・フォーゲルサングをはじめ、8名のアーティストや料理人などが参加している。

阿部了『ひるけ』(2018)
阿部了『ひるけ』(2018)

出展作品には、読者のお便りに応えて料理家・大塩あゆ美が作ったお弁当を、写真家・平野太呂が撮影した『あゆみ食堂のお弁当』や、NHK「サラメシ」でお弁当ハンターとして活躍する阿部了が、お弁当を食べる様々な人々の姿をとらえた写真作品『ひるけ』などを展示。また、会場には、布と箱で演出された 『FRAGMENTS PASSAGE -おすそわけ横丁』が出現し、お弁当の「おすそわけ」マインドを考える空間を作り出している。

北澤潤 『FRAGMENTS PASSAGE -おすそわけ横丁』イメージスケッチ(2018)
北澤潤 『FRAGMENTS PASSAGE -おすそわけ横丁』イメージスケッチ(2018)

『白陶朱漆組合せ瓢成り弁当』(個人蔵)
『白陶朱漆組合せ瓢成り弁当』(個人蔵)

ほかにも、江戸時代に使われていたお弁当箱や世界のお弁当箱の展示、そして、アーティストらによるワークショップなど、関連プログラムも盛りだくさん。

日本独自のお弁当文化を、ユニークな目線で見つめ直すこの機会に、新たな魅力を発見したい。

 

BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン
会期/2018年7月21日(土)〜10月8日(月・祝)
会場/東京都美術館 ギャラリーA・B・C
住所/東京都台東区上野公園8-36
入場料/一般 800円、大学・専門学校生 400円、65歳以上 500円、高校生以下 無料
時間/9:30~17:30(金曜日は20:00まで)
※8月の金曜日は、サマーナイトミュージアムにより21:00まで
休室/月曜日、9月18日(火)、9月25日(火)
※8月13日(月)、9月17日(月・祝)、24日(月・休)、10月1日(月)、8日(月・祝)は開室
TEL/03-3823-6921
URL/bento.tobikan.jp/

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