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Culture Art

蜷川実花が京都の芸妓・舞妓を写し出す!写真展、京都にて開催中

『15名の芸妓舞妓』©mika ninagwa, artbeat publishers
『15名の芸妓舞妓』©mika ninagwa, artbeat publishers

日本を代表する写真家・蜷川実花が、京都の芸妓・舞妓たちの姿を捉えた写真展「UTAGE 京都花街の夢」が5月13日(日)まで、美術館「えき」KYOTOにて開催している。伝統美を受け継ぐ京都の「花街(かがい)」と四季の景色で織りなす、蜷川実花の新たなる美の表現とは?(「ヌメロ・トウキョウ」2018年6月号掲載

日本の伝統文化の中枢を担う千年の都――京都。この地に受け継がれてきた数ある美のなかでも、格別に世界の人々の憧憬を集める存在がある。おしろいに紅を差し、四季折々の着物を身に纏った(まとった)芸妓・舞妓たち。その姿を、写真家の蜷川実花が2年以上の月日をかけて撮り下ろしたという。果たして、そこにはどんな意味が込められているのだろうか。


『桜』©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

彼女といえば、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事を務め、今年3月には京都市の「京都国際観光大使」に任命されるなど、いまや日本の文化発信の一翼を担う存在。一方、日本文化といえば、よく耳にするおもてなしの心。そして、この“おもてなし文化”を現代に受け継いできたのが、芸妓・舞妓たちが暮らす置屋や客を迎える茶屋、料理屋などからなる「花街」なのだった。芸妓・舞妓が身に付ける芸事や教養は、心尽くしで客をもてなすためのもの。その彼女たちの装いを、着付け師や髪結い師、無数の伝統工芸の職人たちが支えている。つまり、京都の芸妓・舞妓を撮ることは、その深遠なる文化と向き合うことにほかならない。果たして蜷川は、京都の五花街から選び抜いた15名の芸妓・舞妓それぞれに合わせたセットを制作し、京都の伝統美の粋を表現した。その初披露となる本展はいわば、京都の花街の美と四季の景色から構成される“京の幻想四季絵巻”。商業主義(マーケティング)の売り言葉ではない、魂が息づく“おもてなし”の美学が、ここにある。


『紅葉』©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

「蜷川実花写真展 UTAGE 京都花街の夢 KYOTO DREAMS of KAGAI」
会期/開催中~2018年5月13日(日)
時間/10:00~20:00
※入館締切:閉館30分前
会場/美術館「えき」KYOTO
住所/京都市下京区烏丸通塩小路下る 京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階
TEL/075-652-1111(ジェイアール京都伊勢丹 大代表)
URL/kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/

※第6回「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」アソシエイテッド・プログラムとして、KYOTOGRAPHIEパスポート提示割引あり。詳しくは上記サイトにて。

「KYOTOGRAPHIE2018」もチェックする

Edit & Text : Keita Fukasawa

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