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母は爆発、息子はアングラ! 映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』

母親が隣の家の息子とダイナマイト心中! 幼少期に壮絶な母の死を体験し、自身はエロとカルチャーの雑誌編集者となった末井昭氏。彼の青春を描いた自伝的エッセイ『素敵なダイナマイトスキャンダル』が冨永昌敬監督によって映画化。3月17日(土)より公開する。

岡山の田舎町に生まれた末井昭は、7歳にして母親が隣家の若い男とダイナマイトで心中するという壮絶な体験をする。月日が流れ、上京した末井青年(柄本佑)は、グラフィックデザイナーを目指すが、クリエイティブな環境を求め、なぜかキャバレーの宣伝課に就職。

下宿先で出会った牧子(前田敦子)と結婚後、エロとカルチャーの雑誌を創刊。彼のもとに荒木経惟、南伸坊、赤瀬川原平、嵐山光三郎らが集い、昭和のアンダーグラウンドカルチャーを牽引していく。

インターネットもなく「サブカル」という言葉が生まれる以前。エロとカルチャーが近い距離にあった時代に、雑誌はクリエイティビティの実験場だった。情熱的で猥雑な昭和の雑誌編集者を中島歩、落合モトキらが熱演。末井の心の友であるグラフィックデザイナー「近松さん」を峯田和伸、荒木経惟をモデルにした「荒木さん」役をミュージシャンの菊地成孔が演じる。

末井はヌード表現の限界に挑み、爆発的に売り上げを伸ばすが、やがてわいせつ文書販売容疑で摘発され発禁処分。それを何度も繰り返し、時代はやがてバブル前夜へ。末井は部下を愛人にし、先物取引に手を出す…。

若い男とダイナマイト心中をする母親を尾野真千子、どうにもだらしない父親を村上淳、とぼけた警視庁の刑事を松重豊が演じる。

むせ返るような情熱が渦巻くアングラ界と、まるで何かの因縁かのように交錯していく男と女。もう失われた古き良き昭和の雰囲気を映画館のスクリーンで体感しよう。

『素敵なダイナマイトスキャンダル』
監督・脚本/冨永昌敬
原作/末井昭『素敵なダイナマイトスキャンダル』(ちくま文庫刊)
音楽/菊地成孔、小田朋美
出演/柄本佑、前田敦子、三浦透子、峯田和伸、松重豊、村上淳、尾野真千子ほか
配給/東京テアトル
URL/dynamitemovie.jp
2018年3月17日(土)よりテアトル新宿、池袋シネマ・ロサほか全国ロードショー
©️2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会

Text:Miho Matsuda

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