今年も豪華ラインナップ! 恵比寿映像祭が開幕
2009年に第一回を開催して以来、年に一度、展示、上映、ライブ・パフォーマンス、トーク・セッションなどを複合的に行ってきた国際フェスティヴァル「恵比寿映像祭」。記念すべき第10回目の見どころを紹介!
今回が第10回目、これまでに参加した作家やゲストは総勢840名以上におよぶという、日本でも屈指の国際アートフェスティヴァルの「恵比寿映像祭」。展示、上映、ライブ・パフォーマンスにトーク・セッションと、多国籍なアーティストをゲストに、さまざまな表現を公開する。
ポール・シャリッツ『Shutter Interface』1975 Courtesy of the Estate of Paul Sharits, and Anthology Film Archives, New York, and Greene-Naftali Gallery
構造映画の代表的作家、ポール・シャリッツによる、メディアアート史においても重要な作品のインスタレーション(日本初上陸)とライブ上映や、最新の映像規格8Kをめぐるシンポジウムと参考上映展示まで、幅広い映像体験が可能。映像メディアの多様性を感じられるはずだ。
ラファエル・ローゼンダール『Into Time 15 05 02』2015© Rafaël Rozendaal Courtesy of Takuro Someya Contemporary Art Photo: Ken Kato協力:十和田市現代美術館、Takuro Someya Contemporary Art
また、注目の海外作家や、国内新進作家による新作や、大型インスタレーションも数多く公開される。例えばフランス人映像アーティストのナターシャ・ニジックと、歴史研究者の䑓丸謙による国際コラボレーション作品『恐山』は、なんと世界初公開。そのほかにも今国際的に注目を集めるインターネットアートで独自の世界を築いてきたラファエル・ローゼンダールなど、作家が多く登場する。
上映プログラムでは多数のアジアプレミア、ジャパンプレミア作品が公開されたり、日本の1960〜70年代に注目した特集が組まれたりと、どのジャンルをとっても多彩なラインナップだ。
ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ『無題』2015 Courtesy of the artists and Galerie Francesca Pia
「ザ・インヴィジブル・ハンズ―アラブの春とアラン・ビショップ、そしてまた歌が始まる」より2017
見どころだけでもここでは語りつくせないほど、多様な作品が集まるこのフェスティヴァル。展示や上映だけでなく、作家を招いてのシンポジウムやトークも開催される。1年に一度の贅沢な15日間を、ぜひお見逃しなく!
マルティーヌ・シムズ『レッスンズ I-CLXXX』2014[参考図版] Courtesy of the artist and Bridget Donahue
第10回恵比寿映像祭「インヴィジブル」
Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions 2018: Mapping the Invisible
会期/2018年2月9日(金)〜2月25日(日)
会場/東京都写真美術館、日仏会館 / ザ・ガーデンルーム / 恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連帯各所ほか
住所/会場により異なる
時間/10:00〜20:00 (最終日は〜18:00まで)
休館/2月13日(火)、2月19日(月)
料金/無料 ※定員制のプログラムは有料
TEL/03-3280-0099(東京都写真美術館)
URL/www.yebizo.com
Text:Akane Naniwa