世紀のクチュリエ「Azzedine Alaïa」回顧展が開催
昨年11月に急逝したアズディン・アライア(Azzedine Alaïa)の回顧展「アズディン・アライア『私はクチュリエ』(Azzedine Alaïa “Je suis Couturier")」が1月22日から、パリ・ヴェルリ通りで開催。クチュリエとして多くのデザイナーたちに影響を与えたアライアの貴重な作品が、約半年間限定で公開される。
80年代のファッション業界を牽引し、彼のデザインだとひと目で分かる独自のクリエイションを愛するファンが多かった「アライア」。ここ最近はファッションウィークの日程から外れてコレクションを発表していたが、その影響力は今もなお大きく、昨年11月の急逝は業界以外にも大きな衝撃を与えた。
本回顧展では、ガリエラ宮パリ市立モード美術館の館長オリヴィエ・サイヤールのキュレーションのもと、世紀のクチュリエとして名を残した彼のアイコニックな作品35点を公開。サイヤールは、2013年にパリ・ガリエラ美術館で開催されたアライアの回顧展に、アライアと共に携わった人物でもある。
回顧展が開かれるマレ地区ヴェルリ通り周辺は、アズディン・アライアが店舗兼アトリエ、そして自宅として愛した地。今後はアズディン・アライア財団として、この場所で彼の作品や収集したファッションコレクションの展示も行っていく予定となっている。
その記念すべきオープニング展となる「私はクチュリエ」は、「私はデザイナーではない。私はクチュリエだ」という信念をもって生涯に渡り作品を生み出し続けたアライアの有名な言葉でもある。
貴重な作品だけでなく、空間全体からもアライアの存在を感じることができる回顧展に、期間中足を運んでみて。
「アズディン・アライア『私はクチュリエ』」
開催期間/2018年1月22日(月)〜6月10日(日)
会場/18 rue de la Verrerie,75004,Paris
開館時間/11:00〜19:00
URL/www.alaia.fr/
Text:Anri Murakami