ゲルハルト・リヒター個展開催 世界初公開作品を展示 | Numero TOKYO
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ゲルハルト・リヒター個展開催 世界初公開作品を展示

ゲルハルト・リヒター,Gerhard Richter
ゲルハルト・リヒター,Gerhard Richter

ドイツ人画家ゲルハルト・リヒターによる最新個展「Painting 1992–2017」が六本木のワコウ・ワークス・オブ・アートで開催。世界初公開作品や最新作など、全14点が展示されている。2018年1月31日(水)まで。

写実的なタッチから抽象的な表現まで、さまざまなスタイルを駆使する現代美術家ゲルハルト・リヒター。1932年に旧東ドイツのドレスデンで生まれ、同地で美術教育を受けたリヒターは、西ドイツ旅行中に出合った抽象表現主義に強い影響を受け、ベルリンの壁ができる半年前にデュッセルドルフへ移住。写真をカンバスに描き写す特徴的なスタイルを確立した。日本では、2005年に金沢21世紀美術館とDIC川村記念美術館で初の回顧展を開催。2016年には、愛媛県の豊島(とよしま)に初のパーマネントスペースがオープンしている。

Painting / Malerei
Painting / Malerei

『Abstract Painting (945-2) 』(2016)
©Gerhard Richter, courtesy WAKO WORKS OF ART

本展示では、1992年〜2017年における重要な作品をアーティスト自らが選りすぐって本展のために展示を構成。制作後、アトリエに大切に保管されていた作品や、ケルンやドレスデンの美術館で公開されたばかりの最新作。そして世界初公開作品を含む13作品が展示される。制作スタイルに大きな変化がもたらされた「STRIP PAINTING」の直前に描かれた抽象画や、強烈な色彩が溶け合う2017年作の最新アブストラクト・ペインティングにも注目したい。

現代絵画の巨匠ゲルハルト・リヒターが描き出す、創造と革新の歴史をたどる本展覧会をお見逃しなく。

ゲルハルト・リヒター展 「Painting 1992–2017」
会期/2017年12月16日(土)~2018年1月31日 (水)
会場/WAKO WORKS OF ART
住所/東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル3F
入場料/無料
時間/11:00〜19:00
休館/2017年12月28日(木)〜2018年1月5日(金)、日・月曜日、祝日
TEL/03-6447-1820
URL/www.wako-art.jp

Text : Manami Abe

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