Art / Post
本展では、岡本太郎の精神を受け継ぐメディアアートの先駆者・山口勝弘と、彼らの活動の先に開花したメディアアートを担う高橋士郎、原田大三郎、明和電機など現代アーティスト12人が作品を発表。
中でも注目は株式会社ピクスに所属するクリエイティブディレクションチームのP.I.C.S.TECH。岡本太郎による高さ3メートル越えの彫刻作品『樹人』(1971)を正確にスキャンしたデータを元に、3Dプロジェクションマッピングを行う。
岡本太郎が『樹人』に込めたインスピレーションを読み解き、植物のエネルギー解析のような現れに変換。岡本太郎の魂を現代のテクノロジーで再生するという、新たな形で『樹人』の息遣いを感じさせる作品になっている。
岡本太郎からメディアアートへ!?
岡本太郎、岡本太郎美術、メディアアート
戦後日本の美術界にとって最も重要な一人である岡本太郎。その精神を受け継ぎながら生まれた芸術表現、メディアアートを担う現代アーティストによる展覧会が、神奈川県の川崎市岡本太郎美術館にて開催中。
大阪・吹田市の万博公園にある『太陽の塔』、渋谷駅構内の巨大な壁画『明日の神話』などで知られ、戦後日本の美術界にとって最も重要なアーティストの一人である、岡本太郎。ひとつの分野にとらわれない制作スタイルや活動は、他のアーティストに多大な影響を与えてきた。
岡本太郎『夜』1947年樹人_01
樹人_02
樹人_03
本展のための作品は全て、岡本太郎の常設展示空間でコラボレーション中だ。戦後日本の美術の原点に始まり、アートとテクノロジーの融合を目指した新しい芸術分野であるメディアアートの、脈々とつながる歴史をとくとご覧あれ!
岡本太郎とメディアアート
会期/2017年11月3日 (金) 〜2018年1月28日 (日)
会場/川崎市岡本太郎美術館
住所/神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
入場料/一般900円、高校・大学生・65歳以上700円、中学生以下無料
時間/9:30~17:00(入場は閉場の30分前まで)
休館/月曜日(ただし、2018/1/8を除く)、11/24、12/29~2018/1/3、1/9
TEL/044-900-9898
URL/taroandmediaart.com/
Text:Akane Naniwa