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工藤静香のプレミアムな30周年アニバーサリーライブに潜入!

 

「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)」2017年12月号に登場する工藤静香。ソロデビュー30周年記念ライブ「Shizuka Kudo 30th Anniversary Live 凛」を東京・名古屋・大阪の3都市で開催した。その9月16日に行われた東京Zepp Diver Cityの模様をレポート。

Text:Miho Matsuda

開演前、小雨が降りしきるお台場には、開場前から長蛇の列が出現。すっかり大人になったデビュー当時からのファンや、親子連れで参加する人たちの姿も見え、30年が紡いだ時の長さを思わせる。

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いよいよ開幕!ライブは、94年に初めてセルフプロデュースした「Blue Rose」からスタート。お気に入りの色である、パープルのドレスで登場すると、会場は一気にヒートアップした。ダンサブルな「Jaguar Line」に続き、最新アルバム『凛』から「どうせなら」「蜜と棘」を披露。

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「どうせなら」は工藤静香作品に長年アレンジャーとして参加し、この日もバンドマスターを務めた澤近泰輔の息子、澤近立景が作詞・作曲を担当。MCでは「曲だけを聞いて選んだら、実はチカちゃんの息子だっていうからびっくりしちゃった。長くやってると、こんなこともあるんだね」という裏話も。

「今日はカップリングやアルバムの曲も聞いてもらいたくて」と「FU-JI-TSU」とそのカップリング「夏がくれたミラクル」や、「くちびるから媚薬」と「セレナーデ」など、シングルのセットで曲が続く。30年間を支えたファンは大合唱や往年のコールで、その感謝に応える場面も。工藤静香といえば、88年から続く中島みゆきとのコラボレーション作品も多数あるが、今回のライブでは中島みゆき作詞のコーナーを設け「MUGO・ん…色っぽい」「群衆」「黄砂に吹かれて」「雪・月・花」「慟哭」を歌った。

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赤いエレガントなドレスに衣装チェンジし「禁断のテレパシー」「嵐の夜のセレナーデ」など初期のアップテンポな曲で会場を温めると、ニューアルバムからバラードの「かすみ草」とラブバラードの名曲「恋一夜」でしっとりとクールダウン。91年当時、マニッシュなハット姿が印象的だった「メタモルフォーゼ」で再び盛り上げ終幕かと思いきや、ここからニューアルバムへギアチェンジ。岸谷香作詞作曲の「Junk」では、24曲目とは思えないほどのパワフルな声量でオーディエンスを圧倒し、「禁忌と月明かり」「針」「鋼の森」というドラマティックな展開でステージ本編は締めくくられた。

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アンコールではツアーTシャツとデニムで登場し、「嵐の素顔」とそのカップリング「永遠の防波堤」、97年のシングル「Blue Velvet」を。「31にムーブオンということで31曲目。自分の声と、みんなの声とで想いを伝えたいと最後にこの歌にしました」とロックバラードの名曲「声を聴かせて」を歌い上げ、全31曲・約2時間のライブは幕を閉じた。

ライブ中には「30年って本当にあっという間のようで、とても長かったようにも思います。みなさんのおかげで歌えています。これからもよろしくお願いします」と感謝を伝え、ファンが大きな声援でそれに応えるという感動的な場面も。

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「これまで体育館みたいな会場が多かったけど、ライブハウスは近くていいね。知ってる顔もいるし」と投げかけると、客席からから「全国ツアー!」と声が上がり、「ツアーもそのうちね」と今後の活動を期待させる言葉も飛び出した。

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9月に放送したNHK『SONGS』で「(ヒット曲で)当時のことを思い出す方もいらっしゃるし、自分だけのものじゃないから、歌わせてもらおうと思う」と語っていたように、今回のステージではたくさんのヒット曲を、現代的にアレンジしながらも当時の面影を壊すことなく丁寧に歌う姿が印象的だった。結婚、出産。子育てと、これまで家庭を優先し活動をセーブしてきた彼女だが、新作『凛』ではジャンルをクロスオーバーする難曲にも挑戦し、パフォーマンスに一層磨きがかかっていることを証明した。35周年に向けて、また新たなるスタートを切ったようだ。

この貴重なスペシャルライブの模様を収録したDVDが12月20日に発売決定。詳しくは、こちらをチェック

工藤静香の撮影&インタビュー舞台裏レポート

ヌメロ・トウキョウ
2017年12月号はこちら

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