女性が自分のカラダについて考えた1日
「I SELECT SHOP by I LADY.」
国際協力NGOジョイセフが、国際女性デーである10月11日(火)にワークショップ「I SELECT SHOP by I LADY.」を開催。20代の大学生たちが中心となって、同世代の若者と一緒に「SRHR(セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ=性と生殖に関する健康と権利)について改めて考える1日となった。
Q 避妊アイテム。誰が用意する?
体験型ワークショップでは、セレクトショップのような雰囲気の会場で、ショッピング形式で行われた。参加者は買い物かごを手に、SRHRにまつわる問いを記したボードの前で、自分の考えに近いカードを選択。例えば「避妊アイテム。誰が用意する?」という問いには、「自分」「パートナー」「2人とも」「話し合って決める」「その他」というカードからひとつ選ぶ。他にも「望まない妊娠を防ぐために。あなたの対処法は?」「恋人といい関係でいるためには?」「気分がのらない日に相手がしたがっている。どうする?」という問いが用意された。
体験型ワークショップのファシリテーター、慶應大学大学院生で、I LADYアクティビストとして活動する新居日南恵さん。
ワークショップ参加者からは「日常では考えてもみなかった質問があって、意外と自分のことを何も考えていなかったんだとわかりました。これからもっと自分のことを考えたい」「『自分はこうだ』と決めつけていたけれど、『この選択肢でもいいんだ』って、新しい視点が増えました」との声が上がった。
「I LADY.セッション」で講師を務めた聖心女子大学4年で、「Torch for girls」代表の櫻井彩乃さん。
続く「I LADY.セッション」では、参加者同士で「恋バナ」を話す時間を設け、その後、学生によくある恋愛のやりとりをモデルケースに、恋愛の中にひそむデートDVの問題を取り上げSRHRの課題について解説した。
日常会話ではなかなか恥ずかしかったりタブー視されていて話題にしにくい「性」をテーマにしながらも、同世代の共感を呼び理解が深まったようだ。「知らなかったことがたくさんあった」「自分が考えたこともない選択肢があった」などの参加者の意見も多く、今後も「I LADY.」キャンペーンと共に、「I SELECT SHOP」を各地で展開していく予定だという。
自分らしい人生を自分で選ぶために考えたい「SRHR」。今回のイベントをヒントに、自分に向き合ってみよう。
I LADY.
URL/http://ilady.world/
Text:Miho Matsuda