Culture / Post
和紙作りにかかせない「水」にフォーカスして、お茶会に着想を得た湧水をふるまうセレモニー「お水え」を創案するなど、自然の恵みに対する感謝の念をあらわすパフォーマンスも。さらに「お水え」や新作「舟水会」のしつらえ、道具などの工芸作品が並ぶ。道具やその他の演出は、日本の文化の源泉である縄文や弥生をイメージしているという。
自然の素材で昔ながらの手作業によって作られた作品は、いにしえを感じさせ、私たちの五感を磨き、「みえないものをみる」という日本人特有の感性や深い知恵を呼び覚ましてくれるはず。
「かみ コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎」展
会期/2017年8月29日(火)〜 10月22日(日)
会場/資生堂ギャラリー 入場無料
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビルB1F
時間/平日 11:00~19:00、日・祝 11:00~18:00
休館/月曜
TEL/03-3572-3901
URL/http://www.shiseidogroup.jp/gallery
関連イベント
「工藝ぱんくす舎」前田征紀・石井すみ子と土田眞紀によるトークイベント
日時/2017年10月15日(日) 14:00〜16:00
会場/ワード資生堂 東京銀座資生堂ビル9階
写真上から/
舟水会パフォーマンス 2017年8月28日 撮影:長島有里枝
はまごう紙衣 2017 ハマゴウ染め楮和紙 コズミックワンダー
舟水会 こよみ唄巻物 2017 ハマゴウ染め楮和紙
アートの視点から、自然の恵みに感謝を @資生堂ギャラリー
舟水会パフォーマンス 2017年8月28日 撮影:長島有里枝
東京・銀座の資生堂ギャラリーで、「コズミックワンダー」と、コズミックワンダー主宰・現代美術作家の前田征紀と工藝デザイナーの石井すみ子によるユニット「工藝ぱんくす舎」による展覧会「かみ」展が開催中。
衣服や芸術など、さまざまな表現方法で活動する「コズミックワンダー」、そして、コズミックワンダー主宰で現代美術作家の前田征紀と、gallery 白田主宰で工藝デザイナーの石井すみ子によるユニット「工藝ぱんくす舎」。彼らが、私たちの生活で最も身近な工芸である「かみ」をテーマに、なかでも天然の素材を使い手作業で作られる手すき和紙の可能性を探る。
舟水会 こよみ唄巻物
はまごう紙衣
Text:Sayaka Ito