プリンスの「紫」が誕生 | Numero TOKYO
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プリンスの「紫」が誕生

故プリンス(Prince)にちなんだ紫が開発されたという。

昨年4月、鎮痛剤フェンタニルの過剰摂取により57歳の生涯を閉じたプリンスだが、その功績を称え今回パントン・カラー・インスティテュートが1984年のヒットシングルでアルバムのタイトルでもある『パープル・レイン』にちなんだ紫色を新色として正式に追加することになった。

1990年代後半、プリンスの改名時の発音不可能だった象徴的文字にちなみ「ラブ・シンボル#2」と名づけられたこの新色は、彼のヤマハの紫のピアノからインスパイアされているそうだ。

同インスティテュートはこの新色の報道発表時このようにコメントしていた。「我々はこの『ラブ・シンボル#2』の開発に名誉を感じています。プリンスの記念となる特別な紫です。伝説的なアーティストの類稀な才能をこの色は象徴しています」「プリンスの家族との協議を重ね、『ラブ・シンボル#2』はプリンス本人と同様のアイコン的ステータスを維持し再現することに成功しました」

一方で最近プリンスのミュージカルがイギリスで上演される企画が進んでいるとのことで、マイケル・ジャクソンが題材のミュージカル『スリラー・ライブ』を手がけたチームが『ラズベリー・ベレー』、『キス』、『ビートに抱かれて』、『リトル・レッド・コルベット』といった代表曲を含んだショーを予定しているという。

演出家のゲイリー・ロイドは「プリンスの音楽と革新性は伝説ですし、様々なプリンスのキャラクターを投入して舞台にするのは夢のようなことです」「パフォーマンスの一部にミュージシャンを見せるようなライブが広く求められていますが、プリンスはまさにそれを実現していたのです。プリンスは有能で劇的なアーティストでしたが、私たちのショーでは彼の音楽が主役です」「ミュージカルもしくはプリンスのファン共に楽しめる内容になると思います。彼がしたように、音楽好きな観客を刺激し、驚かし、興奮させる展開の早いミュージカルとなることでしょう」と意気込みを語っていた。

©BANG Media International

Photo:bangshowbiz

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