インドの女性写真家による美しくも詩的な“美術館”、日本初公開 | Numero TOKYO
Culture / Post

インドの女性写真家による
美しくも詩的な“美術館”、日本初公開

『ミュージアム・オブ・チャンス』より(2013 年)

詩的にして美しい作風で世界的に活躍する、インドの女性フォトグラファー。日本の美術館では初となる個展で、いざ、新たな写真体験へ。

欧米の雑誌のカメラマンとしてキャリアをスタートしたものの、外国人がインドに望むエキゾチックで混沌としたステレオタイプなイメージに疑問を持ち、1990年代後半にアーティストとしての活動を開始したダヤニータ・シン。その作風は、ドキュメンタリーとフィクション、夢と現実などがない交ぜになり、“視覚的な小説”とも呼ぶべき奥行きを感じさせる。
自ら『インドの大きな家の美術館(Museum Bhavan)』と名付けた移動式展示を考案し、現代社会におけるセクシャリティや格差、現代写真やアートが抱える問題など、さまざまな様相を浮かび上がらせる。本展では、最新作を含む『インドの大きな家の美術館』を日本初公開。美しくも新たな“写真”の可能性を湛えた、彼女の世界観を堪能したい。

『ダヤニータ・シン インドの大きな家の美術館』
会期/2017年5月20日(土)〜7月17日(月・祝)
会場/恵比寿ガーデンプレイス内
住所/東京都写真美術館 東京都目黒区三田1-13-3
時間/11:00〜19:00(水は〜21:00)
休館/月(7月17日は開館)
TEL/03-3280-0099
URL/topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2778.html

Text:Keita Fukasawa

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