マイク・ミルズ監督の新作、本日公開です! | Numero TOKYO
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マイク・ミルズ監督の新作、本日公開です!

Mike Mills
Mike Mills

『サムサッカー』(2005)、『人生はビギナーズ』(10)の成功で映画監督しての地位を確立したマイク・ミルズ(もともとアーティストであり、グラフィックデザイナー)。待望の第3作『20センチュリー・ウーマン』が本日公開です! これが……、傑作すぎるんです!! (もともとマイク・ミルズのファンなので、ファンが故に過大評価しているのではなかろうかと自分を信じきれず、信頼している映画評論家の方に「すごく良かった、ですよね?」と食い気味に確認したところ、「名作!」との太鼓判をいただきましたので、信じてもらって大丈夫です。)とにかく、女性の描き方が素晴らしいなって。 今回は監督自身の母親がテーマになっています、舞台は1979年のカリフォルニア州サンタバーバラ。とにかく時代(と音楽)の雰囲気も良ければ、西海岸の空気も相まって、彼らしい世界観ができあがっている上に、個性的な俳優たちがフレッシュかつ味わい深い名演を見せちゃってます。個人的にいちばん気になったのは、アビーを演じたグレタ・ガーウィグ(右から2番目)で、この子誰だっけ?と調べたら、『フランシス・ハ』(12年、ノア・バームバック監督作)のフランシスではないですか! 全然気が付きませんでした。 というわけで(どんな?)、みなさまもぜひご覧になってください。今のところ、2017年のベスト1です!!! 『20センチュリー・ウーマン』 監督・脚本/マイク・ミルズ 出演/アネット・ベニング、エル・ファニング、グレタ・ガーウィグ、ルーカス・ジェイド・ズマン、ビリー・クラダップ 6月3日(土)より、丸の内ピカデリー/新宿ピカデリーほか全国にて公開 配給/ロングライド www.20cw.net (C)2016 MODERN PEOPLE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

Profile

伊藤さや香(Sayaka Ito) エディター。フランス文化への憧れがすぎて、慶應義塾大学文学部仏文学専攻を卒業、フランス系アパレル会社に勤務。ファッション誌などのライターを経て、フランス版『Numero』の日本語訳小冊子の編集に携わる。その後『Numero TOKYO』に創刊メンバーとして参加。主に、映画、本、アート、ライフスタイルの企画を担当。もとよりカラックス、ジャームッシュ、クンデラなどの作家たちを愛しつつ、新たな(もうちょっと明るい)お気に入りを専ら模索中。プライベートでは2児の母。

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