メキシコ×東京をめぐる“水の循環”
@銀座メゾンエルメス
メキシコシティを拠点に、訪れた土地のローカルな素材を取り入れながら作品制作を行うアーティスト。その土地ごとの“自己構築”から導かれるヴィジョンとは?
英国のテート・モダンをはじめとする個展や、ヴェネチア・ビエンナーレ、ドクメンタへの参加など、世界各国で活動を続けているアブラハム・クルズヴィエイガス。石や段ボール、廃材から動物の排泄物や植物まで、あらゆる素材を用いながら、自身の制作や作品のあり方を「Autoconstrucción(自己構築)」という言葉で表し、シリーズ化してきた。 本展では2017年に3カ所で開催される一連の個展『The Water Trilogy(水の三部作)』の第2章。アーティスト自身の文化的背景と、日本の建築運動「メタボリズム」やイサム・ノグチの家具から得たインスピレーション、東京のローカリティから導かれた作品が、銀座メゾンエルメス フォーラムに出現を果たす。私たちの生命を育む水の循環をめぐり、展示空間を漂ってみたい。 『水の三部作2』 アブラハム・クルズヴィエイガス展 会期/2017年4月21日(金)〜7月2日(日) 会場/銀座メゾンエルメス フォーラム 住所/東京都中央区銀座5-4-1 8F 時間/11:00〜20:00(日は〜19:00) 休館/不定休(エルメス銀座店の営業時間に準ずる) TEL/03-5569-3300 URL/www.maisonhermes.jp/ginza/le-forum/archives/405257/
Text:Keita Fukasawa