ファッションデザイナー津村耕佑が個展を開催
アートや建築など、ジャンルを超え国内外で活躍するファッションデザイナー、津村耕佑。東京・青山のスパイラルガーデンにて、油絵や国旗、古着、エアキャップなど多様な素材の“ピース”を組み合わせた、「パズルウエアー(PUZZLE WARE)」シリーズを展示中だ。
1994年に「個人の用途に適応できる服」をコンセプトに、非常時も含めたあらゆる状況に対応するナイロンコート「ファイナル ホーム(FINAL HOME)」を考案して以来、日常の意味やファッションの機能を再考し続けている津村耕佑。 本展では、2009 年に考案した「パズルウエアー(PUZZLE WARE)」を活用した作品群を公開。増殖と死滅を繰り返しながらさまざまな部位へと変化していく細胞分裂からインスピレーションを受け、つくられたシリーズだ。突起とスリットを持つピースを複数組み合わせることで、多様な造形を生み出すことができるという。 今回は、文化や歴史の文脈から切り離され漂流したものや情報など、多様なマテリアルを用いて「パズルウエアー」のピースを制作。それらを組み換え、衣服やインテリアに擬態しながら、日常を再考するメディアをつくりあげている。 会期中は「プチプチタングル」というパズルパーツを繋げて、ドームや小屋をつくるワークショップも行われるので、詳しくはウェブサイトでご確認を。 津村耕佑展「RECOMBINATION」 会期/2017年5月10日(水)〜 21日(日) 会場/スパイラルガーデン 東京都港区南青山5-6-23 時間/11:00〜20:00 休館/無休 TEL/03-3498-1171 URL/www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_2242.html
Text:Akane Naniwa