日本を代表する建築家・坂茂の大規模展
世界中で建築の設計に携わり、また建築家の目線で災害支援につながる提案を続ける坂茂。世界各地で進行するプロジェクトを見せる大規模な個展が、東京・青山にあるTOTOギャラリー・間にて開催中だ。
『ポンピドー・センター – メス』(2010年/フランス)や『大分県立美術館 OPAM』(2014年/日本)など、世界中で建築の設計に携わる坂茂。
その一方で、紙管を構造体に使ったシェルターや仮設住宅などを提案する災害支援も行ってきた。その活動は高く評価され、2014年には建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞している。
本展では、現在世界各地で進行中の最新プロジェクトのプロセスを通して、建築家の設計思想と取り組みを紹介。坂は災害支援の場で用いていた「紙管」という安価で解体、組み立て、再利用が容易な素材から、今改めて「木」という素材の可能性に注目し、大規模なプロジェクトを進行しているという。
その他にも、本展が初のお披露目となるプロジェクトも展開される。ダイナミックな外観と、その中にある従来にない環境性能や居住性。坂茂のプロジェクトは、建築の新たな可能性を感じさせること間違いない。
「坂 茂:プロジェクツ・イン・プログレス」
会期/2017年4月19日(水)~7月16日(日)
会場/TOTOギャラリー・間
東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
時間/11:00~18:00
休館/月曜、5月2日(火)~5日(金・祝)※4月29日(土・祝)は開館
TEL/03-3402-1010
URL/www.toto.co.jp/gallerma/ex170419/
Text:Akane Naniwa