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Culture Art

WOW : arts #07 『BAKERU』──伝統×映像の新体験へ

まさに鮮烈。日本発、映像から空間、伝統工芸から仮想現実までを操る先鋭的創造集団「WOW」。今回は、設立20周年を記念して公開される新作インスタレーションと、そのお披露目となる展示企画をご紹介する。

Text:Keita Fukasawa

WOW『ハレとケ展』トレーラームービー(2017年) from WOW inc on Vimeo.

日本列島の中でも東北地方は、祭りや伝統行事の宝庫でもある。秋田県を代表する風習「なまはげ」をはじめ、極寒の中、素肌に簑(みの)をかぶった若者に水をかける山形県上山市の奇習「加勢鳥(かせどり)」など、1年の決まった時期になると人々は面や衣装を身に着け、豊作や無病息災をもたらす“神の使い”になり代わる──。WOWの新作インスタレーション『BAKERU』は、「なまはげ」「鹿踊(ししおどり)」「加勢鳥」「早乙女」の4種類の伝統行事をモチーフに、面を着けることで人間以外の存在へと“化ける”という不思議な行為を、インタラクティブな映像表現によって体験させる作品だ。

そのお披露目の機会となる『ハレとケ展 —日常/非日常を行き来する体験型アート展—』が、WOWの設立20周年を記念して、せんだいメディアテークにて開催される。『BAKERU』とあわせて展示されるのは、国内外で高い評価を集めるふたつの体験型インスタレーション『Light Rain』および『工場と遊園地』。創業の地・仙台に、日本の精神文化の基層をなす日常と非日常=「ハレとケ」の境界を行き来する場を創り出す試み。その先に私たちは、いかなる未来を紡ぎ出していくのだろう。

『ハレとケ展』特設サイト
bakeru.jp

WOWサイト内NEWS記事
www.w0w.co.jp/news/114

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者、ライター、『Numero TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numero TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集やインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)などがある。『Numéro TOKYO』では、アート/デザイン/カルチャー分野の記事を担当。

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