“殴られてるのに笑える” アート展とは…?
4人組アートユニット、コンタクトゴンゾの展覧会「Physicatopia」が、青山のワタリウム美術館で開催中だ。彼らの言う、 “殴られてるのに笑える” 展覧会とは一体何なのか……?
写真や映像作品の制作からマガジンの編集まで、幅広い分野で活躍しつつ、何よりその圧倒的にフィジカルなパフォーマンスで注目を集めるアーティスト集団、コンタクトゴンゾ。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)でのパフォーマンスをはじめ、世界的にも評価の高い彼らが今回の展示で演出するのは、物理的な事実のみが理性や言語、社会正義に対して優位を誇る瞬間的な空間「フィジカトピア」。展覧会を概観するドローイング作品から、実際に訪れた人が “痛み” を感じることができる仕掛けまで、まさに全身で感じるアート空間がそこにある。
思い出したのは、初めてうどんに七味をかけたあの時。
一口すすった瞬間、ピリッと舌を襲った赤い粉は、私を新しいうどん体験へと連れて行った。
伸びきった日常を生きる私たちに、刹那の痛みを通してコンタクトゴンゾが見せるのは、そんな新しい世界なのかもしれない。
「コンタクトゴンゾ展 Physicatopia」
会期/2017年2月5日(日)〜 3月26日(日)
会場/ワタリウム美術館 東京都渋谷区神宮前 3-7-6
時間/11:00〜19:00(水曜は21時まで)
休館/月曜(3月20日は開館)
TEL/03-3402-3001
URL/www.watarium.co.jp/exhibition/1702gonzo/index.html
Text:Ken Suzuki