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山本耀司の展覧会「画と機」朝倉優佳による絵画との共演

YOHJI YAMAMOTO Spring / Summer 2016 Paris Collection

年末だ。
師走に忙殺されながら仕事を納めたあとは、自宅でゆっくりテレビを見たり、カウントダウンイベントで “はしゃぎ納め” など、年末恒例の行事が待っている人も多いだろう……。そこに加えて今年は、モードでアートな年末はいかがだろうか? 初台の東京オペラシティ アートギャラリーでは、展覧会「画と機 山本耀司・朝倉優佳」が開催中だ。

Text:Ken Suzuki

山本耀司に関しては言うまでもなく、40年以上のキャリアを持つ日本のファッションデザイナーだ。そんな彼が近年のコレクションで試みているのが、絵画とファッションのコラボレーション。そしてそこに、2016年春夏コレクションから携わっているのが、画家の朝倉優佳だ。

朝倉は女子美術大学大学院の博士課程に在籍中の若さながら、ドイツのニュルンベルクでの制作活動やYohji Yamamotoとのコラボレーションなどで注目を集めるアーティスト。Yohji Yamamotoのコレクションピースにも見ることができる荒々しい筆のタッチは、壁画制作やライヴペインティング作品の迫力にもつながっている。

そんな両者が共演する今回の展覧会には、朝倉作品はもちろんのこと、山本が今展のために制作した絵画や彫刻が並ぶ。その空間にはYohji Yamamotoの服も並ぶわけだが、マネキンではなく “異形のボディ” がまとうことによって、普通のファッション展にはない、まさにアートとファッションの融合が象徴的に表されていると言える。

展覧会タイトルである「画と機」は、山本の希望により、編集工学者である松岡正剛が考えたものだ。「絵画」を意味する「画」と、「機会」や「機織(服)」を意味する「機」の文字。まさに絵画とファッションの、二次元と三次元の対立関係、そして融合が表されている。

このタイトル、つなげると「ガキ」と読める。長いキャリアを経てなお、斬新なクリエイションを展開し続ける山本の無邪気な、あるいは反骨精神とでも言える部分にも通じるものがある。
“笑ってはいけない” ガキもいいが、今年の年末はモードでアートな「ガキ」もいかが?

「画と機 山本耀司・朝倉優佳」
会期/2016年12月10日(土)〜 2017年3月12日(日)
会場/東京オペラシティ アートギャラリー 東京都新宿区西新宿 3-20-2
時間/11:00〜19:00(金・土は20:00まで、最終入場は閉館の30分前まで)
休館/月曜(祝日の場合は翌火曜)、2016年12月26日(月)〜 2017年1月3日(火)、
   2月12日(日・全館休館日)
TEL/03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL/www.operacity.jp/ag/exh193/

YOHJI YAMAMOTO Spring / Summer 2016 Paris Collection

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