奈良美智のルーツとは?東京国立近代美術館コレクション展「近代風景」 | Numero TOKYO
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奈良美智のルーツとは?
東京国立近代美術館コレクション展「近代風景」

奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景〜人と景色、そのまにまに〜

奈良美智が自身のルーツに迫る!東京国立近代美術館コレクション展「近代風景」開催中。昨年末、自室の大掃除の一環でCDを整理した。一つひとつ棚に収めていく過程で、oasis『(What’s The Story) Morning Glory?』やManic Street Preachers『Everything Must Go』など、中高生の頃に擦り切れるほど聴いた作品を手に取り、ノスタルジーに浸った。

何気なく好きな作品を手に取っていただけなのに、自然と似た傾向のものが集まっていることに気づく。どうやら90年代イギリスの音楽が私のルーツらしい。 ではアーティストが、ある美術館の収蔵品の中から作品を自由に選ぶとなれば、そこにもルーツや好みが自ずと現れてくるのではないか…。その答えは、東京国立近代美術館で開催される展覧会、「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景〜人と景色、そのまにまに〜」で目にすることができる。 2016年、蔡國強らとともに「アジア・アーツ・アワーズ」を受賞した奈良美智。アートの第一線で活躍し続ける彼が今展でチョイスしたのは、大学時代の恩師である麻生三郎や、麻生とともに戦争の時代を生きた松本竣介、さらに村山槐多のたくましい少女像や、奈良が「手袋とスカーフの色が大事」と語る榎本千花俊の女性像など、約60点の作品たち。美術史にとらわれることなく好きな作品を選んだら、自然と1910〜50年代の人と景色を描く作品にしぼられたという。 こちらを睨むような目つきの女の子の作品で有名な奈良だが、街や野原といった「景色」も「人」と同じぐらい重要なものと考えている。「人」と人の外にある「景色」、ふたつが合わさって「風景」になる……そう語る彼の目を通して、おなじみの名作たちの新たな魅力を発見してみてはいかが? 奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景〜人と景色、そのまにまに〜 会期/2015年5月24日(火)〜 11月13日(日) 会場/東京国立近代美術館 本館2F ギャラリー4    東京都千代田区北の丸公園 3-1 時間/10:00〜17:00    金曜日は20:00まで(入館はそれぞれ閉館30分前まで) 休館/月曜日(ただし7月18日、9月19日、10月10日は開館)、    7月19日(火)、9月20日(火)、10月11日(火)    8月8日(月)— 15日(月)※全館休館 TEL/03-5777-8600 URL/www.momat.go.jp 奈良美智『Harmless Kitty』1994年 東京国立近代美術館蔵 © Yoshitomo Nara

Text:Ken Suzuki

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