ドキュメンタリー映画『エイミー』、グラミー賞受賞 | Numero TOKYO
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ドキュメンタリー映画『エイミー』、グラミー賞受賞

故エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)のドキュメンタリー映画『エイミー』がグラミー賞を受賞した。2008年度グラミー賞において5部門で受賞したエイミーの人生と死を描いたアシフ・カパディア監督とプロデューサーのジェームズ・ゲイ=リースによる同ドキュメンタリー作品が、15日(月)にロサンゼルスで行われたグラミー賞で最優秀音楽映画賞を獲得した。   同賞には『ミスター・ダイナマイト:ザ・ライズ・オブ・ジェームス・ブラウン』フー・ファイターズの『ソニック・ハイウェイズ』『ホワッツ・ハプンド・ミス・シモーネ』、ロジャー・ウォーターズの『ザ・ウォール』らもノミネートされていた。   薬物とアルコール依存症に苦しんでいたエイミーは2011年に27歳の若さでこの世を去った後、今回の受賞以外にも2012年にトニー・ベネットのアルバム『デュエット2』で歌った『ボディ・アンド・ソウル』で最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞を獲得している。   今回グラミー賞を受賞した『エイミー』は14日(日)、ロンドンで開催された英国アカデミー賞でも最優秀ドキュメンタリー賞を受賞している。   ロサンゼルスで行われたグラミー賞には出席できなかったカパディア監督だが英国アカデミー賞には出席しており、受賞スピーチの中でエイミーへの思いを語っていた。「最終的にすべてエイミーの事でした。この作品を作っているときに僕らはエイミーに完全に夢中になりましたからね。僕らの目的と使命は本当の彼女の事をみなさんに伝える事でした」「コントロールがきかなくなって少しクレイジーになってしまう前に、彼女がどんなに素晴らしく、賢くて、ウィットに飛んでいて美しい人物だったかを世界に見せるために」   同ドキュメンタリー作品はエイミーの過去の記録、友人やコラボレーターたちの証言を基に、エイミーの人生とキャリアの時系列を追って構成された作品となっている。   多くの賞賛を得ている同作品だが、エイミーの父ミッチ・ワインハウスはこの作品が必要以上にエイミーが薬物と戦っていた部分に焦点を当て、さらには家族からこの依存症との戦いに対して十分なサポートを受けることができなかったと表現されていることから「とても心を傷つけられる作品」であると話していた。   『エイミー』は今月行われるアカデミー賞にもノミネートされている。
Photo:Bangshowbiz

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