『レヴェナント:蘇えりし者』が10日(日に)行われたゴールデン・グローブ賞で最多受賞を果たした。狩猟中にクマに襲われ瀕死の状態になるも仲間に置き去りにされ、それでもなお家族に会うべく奮闘する男ヒュー・グラスをレオナルド・ディカプリオが演じた同アドベンチャー・スリラー作品がドラマ映画部門作品賞に輝き、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が監督賞、ディカプリオが主演男優賞を獲得した。
ディカプリオは受賞スピーチの中で「この作品で描かれている先住民族の方々、そして世界中の先住民の人達とこの賞を共有したいです」「僕たちは彼らの歴史を称賛し、土地や財産を守らなければならない時が来ました。次世代のためにこの地球を守らなくてはいけないのです」と語っている。
コメディー&ミュージカル部門では『オデッセイ』が作品賞の栄光を手にし、主役を務めたマット・デイモンも同部門での主演男優賞を獲得した。
一方で『スティーブ・ジョブズ』に出演したケイト・ウィンスレットは4度目のゴールデン・グローブ受賞となる助演女優賞に輝き、受賞スピーチの中で「とても衝撃を受けています。ショックを受けているんです!この衝撃に慣れることはありません。今ここに立っているものの、これが現実ではないんじゃないかなと考えているくらいです。正直言ってこんなことが起きるなんて考えてもいませんでした」「まだここで活躍する女性はたくさんいます。私はこの業界で23年間やってきていますし、ケイト・ブランシェットはおそらくもっと長いと思いますけど。今年ここには真の女性のパワーが集まっています」とコメントしていた。
そして歌曲賞には『スペクター』の主題歌、サム・スミスが歌う『ライティングス・オン・ザ・ウォール』が輝き、レディー・ガガが『アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル』でリミテッド・シリーズ・テレビ映画部門の女優賞を獲得した。