Culture / Lifestyle
今注目のニュージーランド/テカポ湖なら、星に願いが届きそう!
クイーンズタウンから長距離バスで約3.5時間。マッケンジー盆地に南北約30キロにわたり細長く広がる、海抜約710メートルの高地、レイク・テカポ。ミルクがかったターコイズブルーの湖は、氷河が削った“ロック・フラワー”という岩石の粉が湖水に浮遊し、太陽光があたって不思議な色を帯びる。浅瀬のラグーンのような淡いブルーに、ルピナスという花の紫やピンクのやわらかな色彩が添えられ、まるで印象派の絵画のようだ。
人口わずか370人。中心地は10分あれば、踏破できてしまうレイク・テカポ。この小さな町へ訪れる旅行者のお目当ては、世界有数の星空だ。街灯はオレンジ色の光に統一し、22時以降はカーテンを引いて室内灯が漏れないようにするなど、住民の協力もあり、めでたくIDA(インターナショナル・ダークスカイ・アソシエーション)のダークスカイ・リザーブ(星空保護区)で金賞を獲得(世界で3カ所のうちのひとつ)。また、比較的低い緯度で現象が起きる、真っ赤なオーロラが頭上ゆらゆらと舞うことも。
ちなみに、先住民マオリの言葉で“テカ”は“スリーピング・マット”、“ポ”は“夜”。つまり“夜の敷き布団”。夜のとばりが降りたレイク・テカポは、星屑をちりばめた神様の敷き布団が天空を覆っているかのようにも思えてくる。
ちなみに、先住民マオリの言葉で“テカ”は“スリーピング・マット”、“ポ”は“夜”。つまり“夜の敷き布団”。夜のとばりが降りたレイク・テカポは、星屑をちりばめた神様の敷き布団が天空を覆っているかのようにも思えてくる。