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宝塚からブロードウェイへ。元星組男役トップスター・柚希礼音の苦悩と進化

Numero TOKYO #93
今年5月10日に宝塚歌劇団を退団した、元星組男役トップスター柚希礼音。ステージの上で常に脚光を浴び続け、退団公演では史上最高となる1万超のファンたちに見送られた彼女が、11月28日発売の「Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)」2016年1・2月号に登場。退団後第一作目となるブロードウェイミュージカル『プリンス・オブ・ブロードウェイ』の東京公演真っただ中に、今の胸中を吐露してくれた。
 

 
宝塚入団はコンプレックスを長所として受け入れられるきっかけに
「宝塚歌劇団の100周年で貢献し、無事に終われたら辞めようと思っていました」。――退団について尋ねると、そう答えた彼女。もともとはアメリカン・バレエ・シアターに憧れ、留学まで考えていたところ、両親の勧めで宝塚へ進むことに。入学当初は男役への憧れもなく、違和感すらあったという。しかし、子どもの頃からコンプレックスだった体形が男役に適していると認められたことで、それらを長所として受け入れ、前に進むきっかけとなった。「芸事だけではなく、他にもたくさんの経験をし、人間としても成長させていただいたので、今となっては入団してよかったと思っています」と宝塚への感謝を語る。
 
「皆と同じである必要はない」。アメリカの価値観に刺激を受けた
退団第一作目の『プリンス・オブ・ブロードウェイ』(以下POB)は、ブロードウェイの大御所クリエイターと主演級スターたちによる、世界初演の新作ミュージカル。そこにオリジナルキャストとして参加するというスケールの大きな挑戦に備え、退団後の7月には単身ニューヨークへと渡ってレッスンを積んだ。POBでは初の女役にチャレンジ。「お客さまはどのような退団後第一作を望んでいるのか、どういう女でいてほしいのか、たくさん考えたら自分でもよくわからなくなって(笑)」と話すように戸惑いも相当大きかったようだが、渡米して現地の価値観に触れたことで、女性はスカートをはく、髪を伸ばすというような、日本的なステレオタイプが大きく覆された。「皆と同じである必要はない、人と違うことは素敵なこと、自分の足できちんと立つ、自分の意志をはっきりと言う。そういう姿勢を持つアメリカの女性とたくさん出会えたことは、とても刺激的でした」と刺激的な出会いを振り返る。そのほかインタビューでは、ニューヨーク生活での苦労や、自身が考える宝塚とブロードウェイの作品づくりの違い、そして気になる今後についても語られており、アンドロジナスな魅力が存分に詰まったファッションヴィジュアルも要チェック。男と女を行き来しながら、その視線はどこへと向かうのか? これからも柚希礼音から目が離せない。
 
※「」内はNumero TOKYO 2016年1・2月号より抜粋

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