グルスキー、リヒター、杉本博司らが切り取った “時間と美” とは?「そこにある、時間」展 | Numero TOKYO
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グルスキー、リヒター、杉本博司らが切り取った “時間と美” とは?「そこにある、時間」展

  写真、それは連続する時間から一瞬を切り取るもの。撮影された “そのとき” と写真を見ている “いま、このとき”…… 写真は、一瞬を切り取ると同時に、そこに、過去・現在・未来を区別しない独特の時間概念を生み出している。そして、「そこにある、時間」は私たちを強く魅了するー。 ドローイングや写真など、紙を媒体とした作品コレクションとしては世界最高峰とされるドイツ銀行の現代美術コレクションを通して、芸術表現としての写真の魅力を気づかせてくれる展覧会『そこにある、時間』が原美術館にて開催されている。   ベルント&ヒラ・ベッヒャー、アンドレアス・グルスキー、ゲルハルト・リヒターなど国際的に知られるドイツの作家たち。曹斐(ツァオ・フェイ)、ヂョン・ヨンドゥ、劉錚(リウ・ジェン)など近年注目を集めるアジアの作家たち。杉本博司、佐藤時啓、やなぎみわなど日本の作家たち。さらには、アフリカ・アラブ・東欧など、それぞれの文化的・社会的背景のもとで模索する作家たち。彼らは、加速化するグローバリゼーションの流れのなかで、いま、この過ぎていく一瞬を切り取っている。40組の作家による60の “時間”。それぞれに立ち現れた “美” は、あなたの目にどのように写るだろう?   そこにある、時間―ドイツ銀行コレクションの現代写真 会期/2015年9月12日(土)〜 2016年1月11日(月・祝) 会場/原美術館 東京都品川区北品川4-7-25 開館時間/11:00〜17:00(祝日を除く水曜は20:00まで、入館は閉館時刻の30分前まで) 休館日/月曜日(祝日は開館)、9月24日、10月13日、11月24日、年末年始(12月28日〜1月4日) TEL/03-3445-0651 WEB/www.haramuseum.or.jp
曹斐「自分の未来は夢にあらず02」2006年 © Cao Fei / Deutsche Bank Collection
 
Text: Kahlua Tsunoda

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