新生「ミュグレー」の舵をとるデイヴィッド・コマ初来日インタビュー | Numero TOKYO - Part 2
Fashion / Post

新生「ミュグレー」の舵をとるデイヴィッド・コマ初来日インタビュー

──あなたのスタイルは「ボディコンシャス」と表現されることが多いが、女性の身体に惹かれるのはなぜか?
「女性という存在はいつも僕にインスピレーションを与えてくれる。僕は女性も、女性の身体も大好きなんだ。デザイナーとしても一人の男性としてもね(笑)。その身体のラインの美しさといったら! それに、セントマーチンで人体について学ぶなかで、身体のつくりを外側からだけでなく、内側からどう描くかということついて理解を深めていった。だからデザインするときに、まずはボディラインをどう描くかということを考える」
──女性の身体で特に好きな部分は?
「(しばらく悩んでから)ウエストかな。服をデザインするうえで、ウエスト回りは特に重要だからね」
──幼い頃にティエリー・ミュグレーに影響を受けたというのは本当?
「ティエリー・ミュグレーが僕の人生で最初に影響を与えてくれたデザイナーであることは間違いない。女性の身体への美意識を持つようになったのは、子どもの頃に観た彼のドキュメンタリーがきっかけだ。ウエストをより細く見せたり、肩をわざと大きく見せるなど、それぞれの部分をあえて大げさに強調するという彼独自の表現方法に惹かれた。そのドキュメンタリーは何度も何度も擦り切れるほど夢中になって観たんだ」
──ファッションデザイナーになるきっかけはそのドキュメンタリーだった?
「実は僕のファッションデザイナーへの道はもう少し前からなんだ。8歳の頃からすでに女の子やドレスを描くのが好きで、アートスクールにも通っていた。服作りの原点は13歳のとき。ファッションデザインのコンテストに入賞し、初めて服を作るということを経験した。そのプロセスを心から楽しんでからというもの、ファッションに対する探究心は留まることはなかった。いろんなコンテストに応募したし、デザインに磨きをかけるためにできることすべてをやった。15歳のときには自分のアトリエを持ち、コレクションを発表していたんだ。その後ロンドンに移り、セントマーチンでファッションを学んだ後、2009年、改めて本格的にデザイン活動を始めた。ミュグレーにはとてもインスパイアされてきたのは事実だし、今このブランドを手掛けられることは本当に嬉しい」
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