着実にキャリアを重ねてきた実力派という印象が強いが、目まぐるしい日々の中で、迷いが生じたこともあったのだとか。「自分の中から出し続ける状況ばかりが続いていて、その次のアクションというものが見えづらくなってきていたというのが正直なところです」。そんな彼にとってターニングポイントとなったのが、出演作『そこのみにて光り輝く』が、モントリオール映画祭のワールド・コンペティション部門で最優秀監督賞を受賞したことだった。「丸11年役者をやってきたなかで徐々に溜まっていた迷いのようなものが、一気に吹っ切れたんです」と言わしめるまでに、彼に影響を与えたモントリオールでの出来事とは、果たしてなんだったのだろうか? そして、そこから生まれた新たなる決意とは? 迷いを克服し、さらなるステップへの一歩を踏み出した綾野剛に注目したい。
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