ZUCCa、BEAMS、PORTERやPaul Smithなどのアパレルブランドへのデザイン提供やコラボレーションも多く行っているアーティストの高木耕一郎の個展がCLEAR EDITION & GALLERY で開催。今回はお馴染みの刺繍作品に加え、ステンシルやペインティングなど今まで使用してきた技法を混在させたミックスドメディアの新作群が展示される。
ちょっぴり不気味なモチーフを通して、高木が表現するのは「違和感」。開催に際して彼自身が寄せたステイトメントに「これは悪魔ではなく、私にとっての神々である。/あなたが悪魔だと思っているモノは本当に悪魔なのだろうか?/この神々があなたを古い神々の束縛から解放してくれることだろう。しかし私は宗教の話をしているのではない。/大きな権威や思想、意見、習慣を盲目的に信じ込むのではなく、一度疑問を持ってみては?」とあるように、この「違和感」を通して、私たちが日々生きている「現実」が実はあらゆる価値観が共存しながら、人々が抱く物事への微妙な認識のズレとともに危ういバランスの上で成り立ちながら機能していることを改めて気付かせてくれる作品が揃っている。ぜひ足を運んでみて。
高木耕一郎個展 ”EYES OF TOMORROW”
会期/7月4日(金)〜8月2日(土)
場所/CLEAR EDITION & GALLERY(東京都港区六本木7-18-8 岸田ビル2F)
時間/11:00 〜19:00 ※日曜、月曜、祝日は休館