あなたも私も有名人!? 『アンディ・ウォーホル展』を体験せよ! | Numero TOKYO
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あなたも私も有名人!? 『アンディ・ウォーホル展』を体験せよ!


(質問1)20世紀を代表するアーティスト、アンディ・ウォーホルの国内史上最大の回顧展が開催される! ……と聞いて、気になっていた男子から「すごいね!」「見に行きたいね!」とLINEでメッセージが来たのですが、いったい何がどうすごいのでしょうか。既読スルー状態なので、早く返信したいです。。(汗)
 
(回答1)知らざあ言って聞かせやしょう。(1分で)
 
アンディ・ウォーホルといえば、1960年代以降、マリリン・モンロー、エルヴィス・プレスリー、毛沢東をはじめとする著名人の肖像や、キャンベルのスープ缶、ハインツのケチャップ、コカ・コーラなどを扱った作品で知られ、世界的にその名を轟かせた“ポップ・アートの旗手”。
それらの作品は、「アートワーカー(芸術労働者)」と呼ばれるスタッフたちによって、主に新聞や広告から転写された写真にカラフルな彩色を施し、シルクスクリーンで大量生産されました。
 
……と聞いて、「アーティストなのに、自分で描いてないのかよ!」と思うかもしれません。
じつはそこがミソで、彼は黄金期を迎えたアメリカ大衆文化を象徴するマスプロダクトやスターたちのイメージをシンボリックに扱いつつ、商品のように大量に展開することで、アートという枠組みそのものを大きく変えてしまったのです。
 
彼はニューヨークに「ファクトリー」(工場)と名付けたスタジオを構えて作品制作を行う一方、夜な夜なパーティを開催し、そこに出入りする有名無名の若者たちを「スーパースター」と呼んで撮影。さらに実験映画を制作、伝説的ロックバンドのヴェルヴェット・アンダーグラウンドをプロデュースしてデビューさせるなどの活動を行いつつ、自らも銀色のカツラを着けた姿で社交界に出没し、セレブの一員として話題を振りまきました。
 
作品に限らず、そうした立ち居振る舞いのすべてが、謎めいた逸話とともにウォーホルの人生を彩り、今なお世界中の人々を魅了し続けているのです。
 
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