Culture / Post
展示風景より、マットレスを題材にしたインスタレーション
© Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d’entreprise Hermès
スミルハン・ラディック:
「マットレスはクローゼット同様、その人の人間性を反映する存在です。
昔のチリでは、旅にも自分のマットレスを持っていくほど、マットレスは一生かけて使うものでした。さらに、自分を見つめる、考えるという意味で『マットレスと会話する』という言葉があるくらい、それは人に最も近い家具として扱われてきたのです。
今回、吊り下げられたマットレスの姿は、人間の重みや脂を吸って形を変えていく無防備なもろさ、それを使っていた人の痕跡や記憶を象徴しています。
つまりこの作品は、そうした人々のミクロな記憶を内包した建築の試みでもあるのです」
▶ 海を隔てた大災厄の記憶と、シンクロニシティ体験
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チリから日本へ。銀座メゾンエルメス『クローゼットとマットレス』展
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