Culture / Post
チリから日本へ。銀座メゾンエルメス『クローゼットとマットレス』展
展示風景より、クローゼットを題材にしたインスタレーション
© Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d’entreprise Hermès
その2人が、ついにあの銀座メゾンエルメス フォーラムで展示を行う。
大きく2つの空間から構成される会場へと足を踏み入れた来場者を迎える光景とは、果たして……。
そのひとつは、ガラスブロック外壁から透過光が差し込む空間の中央、日本家屋の縁の下に見られるような無数の柱に支えられてたたずむ、板張りの簡素な構造体。
「建築」と呼ぶには小さく、「クローゼット」と呼ぶにはやや大きく、その壁は光が透けるほどに薄くて軽く、頼りない。
しかも来場者は、靴を脱いでその内部へと上がることができる。子どもの頃の押し入れ探検ごっこのような気分とともに、作品の持つ意味を懸命に汲み取ろうと試みてみた。
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