まだ暑い日が続くが、芸術の秋はすぐそこ。今、密かなブームを迎えているスポットが美術館だ。最近は素晴らしい作品との出合いを求めるだけに留まらず、庭を散策、カフェでランチ、ショップで買い物…といったように、美術館自体の空間や雰囲気をまるごと楽しむために足を運ぶ人が多い。そこで、8月28日発売のヌメロ・トウキョウ2013年10月号では「美術館へ出かけよう!」と題した大特集を掲載している。
総合部門、建築部門、庭部門…アート通が選ぶベスト3を大発表
アート好きに大アンケートを敢行。総合的に人気な美術館はもちろん、建物自体がすでに芸術と呼ぶにふさわしい、有名建築家による名建築や、緑溢れる美しい庭をもった美術館を部門にランキング。上位を忽那汐里やエリイ(Chim↑Pom)が訪ねた。アートプロデューサーやアートエディターなどの通の推薦による、知る人ぞ知る、隠れた名建築&名園リストも必見。
美術館の絶品グルメを堪能!
展示の余韻に浸れるおいしい料理や、美しい空間が自慢のレストランをピックアップ。名シェフプロデュースの本格フレンチやイタリアン、ベトナム料理をはじめ、すぐ目の前に広がる美しい海を一望できる抜群のロケーションを誇ったレストランなど、わざわざ訪れたくなるような名店が出そろった。
緑に囲まれる森系ミュージアム
広大な自然の中に佇む作品を散策しながら鑑賞できる美術館。国内初めての野外ミュージアムである箱根・彫刻の森美術館をモデルの点子が訪問するほか、地の利を存分に生かした北海道や鹿児島の野外美術館を紹介。
泊まれるアート体験ルポ
宿泊できるアート施設が充実している新潟・越後妻有地方。開口部のある天井から移りゆく空を眺められる、ジェームズ・タレル設計の「光の館」では、室内や浴室にもさまざまな光を楽しめる仕掛けが。また、女性アーティスト、マリーナ・アブラモヴィッチが古民家を改装して建てた「夢の家」では、小誌エディターが少々風変りかつディープな一夜を体験レポート。
アート巡礼の旅 瀬戸内、青森
日本各地の地域と一体となって活動しているアートプロジェクトの中から、今年、瀬戸内国際芸術祭で盛り上がっている瀬戸内と青森をフィーチャー。瀬戸内は人気の直島をはじめ、犬島、豊島へ。各島の見どころアートのみならず、実際に取材したエディターが、各島内を効率よく回るコツやモデルプランを提案している。また青森は、タナカカツキ×奇譚クラブの“窓辺のフチ子”と一緒にドライブへ。アートとフチ子のシュールなコラボレーションにも注目だ。
そのほか誌面では、アートと花と食が楽しめる「クレマチスの丘」を舞台にしたファッションビジュアルや、美術館を思いきり満喫するためのヌメロ・トウキョウ流ファッション講座も。美術館ビギナーから通まで、誰もが満足できる永久保存版の1冊になっている。