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オタク×アートの最前線!? 梅沢和木展@DIESEL ART GALLERY
しかし理想と違って、脳内のイメージやデジタルのイメージを人に伝えるには、モニターやプリンター、紙やインクや絵の具が必要になります。現状の技術でより最適に理想の世界を人に伝えるために、このような制作プロセスを踏み続けています。その成果が今回の個展の絵画の作品やARの作品です。とくに、AR作品はタブレット越しに触れながらも、本当のデジタルのイメージは摘めないで崩れ去ってまた再構築していくような微妙な感覚があり、できあがったいまではそれがむしろデジタルや画像の本質に近いのでは考えています。 『画像の質感』という概念が以前からずっと気になっています。そもそも触れられないものの触り心地を言及しているので、矛盾している表現なのですが、ずっと気になっています」 ……消費され、無窮の仮想空間の彼方へと埋もれていく画像たちと、東日本大震災の被災地で目にした瓦礫(がれき)の山。 現実と虚構をめぐる因果の断片を、河原の積み石のように積み重ねながら、近くて遠いネットの彼岸へと想いを馳せる……。哀歌に例えるならばそれはまさに嗚呼……“画像海峡・超景色”……。 日々、激しさを増すストリームの最前線で、私たちの意識もまた、さらなる混迷を深めていくことだろう。 DIESEL ART GALLERY EXHIBITION『エクストリームAR画像コア』梅沢和木 期間/8月23日(金)〜11月15日(金) 場所/DIESEL ART GALLERY 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F (AR開発:AR三兄弟) information 03-6427-5955 HP/www.diesel.co.jp/ ※以下、梅沢和木が参加中の展覧会も併せてチェックを。 六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展『LOVE展: アートにみる愛のかたち —シャガールから草間彌生、初音ミクまで』森美術館 開催中〜9月1日(日) http://www.mori.art.museum/contents/love/ 特別展『手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから』東京都現代美術館 開催中〜9月8日(日) http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/145/ ▶ 最初のページへ