アートな“ネオ漫画”の進化形! 横山裕一の新刊を見たか!? | Numero TOKYO - Part 3
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アートな“ネオ漫画”の進化形! 横山裕一の新刊を見たか!?

横山裕一6
横山裕一6
『ルーム』(ハモニカブックス)表紙
『ルーム』(ハモニカブックス)   横山裕一初の“ギャグ漫画”短編集として、ハモニカブックスから発売された『ルーム』。表題作のほか、『売名と善行』『きこり』『首都』『ドライブ』『海洋』など全14編を収録している。 その内容は、包装紙や封筒など、さまざまな紙片にマジックや鉛筆など思い思いのペンで描かれたラフ……っていうか下書き……ではなく、「これが完成形」だと胸を張って言い切るという、斬新極まりない1冊だ。

  ──初のギャグ漫画ということですが、何をもって“ギャグ漫画”と考えるのでしょうか?   横山「一般的にはギャグ漫画は読んで笑える話であると考えるが、ここでのテーマはセリフ(つまり日本語)のおもしろさである — その意味ではさきの劇画が“劇画のふりをした漫画”であるのと同様“ギャグ漫画のふり”をした作品といってもかまわないわけである/質問の主旨とは逸れるがこうしたことばをテーマとするありようは私の従来作品には試されなかった実験である またこれを描いている私以外の読者の方々がおもしろがってくれるかどうかは不透明でもある」  
横山裕一7
横山裕一7
『ルーム』(ハモニカブックス)より   ──制作時に工夫したこと、新しい試みがあれば教えてください。   横山「下書きをそのまま完成形とした点である巻末の解題にもあるが本来は清書を予定してはじめたことであったがあえてこのようにしてみたわけである」  
横山裕一8
横山裕一8
『ルーム』(ハモニカブックス)より   ▶ これは漫画なのか、それともアートなのか!?????? ▶ 次のページへ

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