本当の私デビュー&惚れさせ必至! 女子が輝く、謎の“祭りファッション”とは? | Numero TOKYO - Part 2
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本当の私デビュー&惚れさせ必至! 女子が輝く、謎の“祭りファッション”とは?


Illustration: 佐々木香菜子(BUILDING)
 
──あの〜、お祭りになると現れる、謎の女子ファッションについて教えてください。こんな感じで……絵を持参してみました。これっていったいなんなんでしょうか?
 
丸若「これはもともと、江戸時代の鳶(とび)職が着ていた服装です。いわば、江戸前のお祭り衣装ですね。下半身は『股引(ももひき)』というぴったりしたズボンに、『地下足袋(じかたび)』を履いています。上半身は、『鯉口(こいくち)シャツ』の上から、大工さんの前掛けにあたる『腹掛け(はらがけ)』を着る。どちらもジャストサイズできっちり着こなすのが粋ですね。浅草で人力車を引いているお兄さんたちのスタイル、というとわかりやすいでしょうか」
 
──え! ということは、これってメンズのスタイルなんですか?
 
丸若「それがいいんですよ! 髪をひっつめて、手ぬぐいでキリリと鉢巻きを締めて……まさに、男装だからこそ萌えるというか、カッコいいんです。しかも、祭りでお御輿(みこし)を担ぐのに、これ以上の機能的な格好はありません。例えば浴衣を着てお神輿を担ごうとしたら、はだけてアラレもない姿になることは間違いないですよね? この格好を基本として、その上に町ごとに決まった『袢纏(はんてん)』を羽織れば完璧ですね」
 
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