D 「同じクオリティをキープすること、未来に対するビジョンを持つこと。過去=歴史、ルーツをリスペクトしつつ、現在のクオリティをキープすること、そして未来にこれからきたる時代や消費者に向けて、何を提供し、求めていくかという『ビジョン』を明確に持つことに気を配っていますね」
シャンパンを日常的に楽しむには? 『G.H. マム』の若きセラーマスターが伝授!
D「ラインごとにすべての消費者をカバーしていますね。祝うのが好きで、セレブレーションなどに向いているのは『コルドン ルージュ』、知識があってワインをよく知る人には『ミレジメ 2004』『キュヴェ R.ラルー』、少し甘口が好きな人には『ドゥミ セック』、太陽のような明るいワインが好きな人には『ロゼ』をおススメします。
わたしは“シャンパンというのはワインである”ということを伝えたい。発泡性ではあるけれどワインであり、ワインにはバリエーションがある。それぞれの人の目的、シーンやテイスト、好みに合わせてシャンパンが存在するということ。ワインのサーブと同じようにキュヴェのチョイス、グラスの形などを選ぶことで各シャンパンのポテンシャルが格段に活かされますよ」
D「『ブラン・ド・ブラン』は、シンプルでピュアなお料理が合っています。シーフードなど、フランス料理でいうと牡蠣、ウニとか、がピッタリ。『コルドン ルージュ』は、家禽類(鶏肉など)あるいは海からのものだとホタテやオマール海老など、それから野菜を使った天ぷらもGOOD!『ミレジメ 2004』は、ソースを使ったお肉の料理が合っていますね。フレンチだと、ブレス産の鶏にモリーユ茸のソースを使った料理は素敵かも。ひと工夫、ちょっと凝った料理がこのシャンパンには合っています。トリュフを使ってみるのもいいかも。
焼き鳥もGOODかもしれませんね。しっかりと調理されているものやソースが凝っている料理が合っていますね。うなぎもいけそう。
ショコラやスイーツとのマリアージュはいいと思いますが、特にショコラには注意しなければ。ブラックショコラの苦みとの相性は気をつけるべきです。できれば食事とのマリアージュで楽しむといいと思います」