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大谷亮平がアンチヒーロー闇金を好演!ピカレスクムービー『ゼニガタ』

錆びついた漁船が停泊するひなびた港町の路地裏で、ひっそりと店を構える居酒屋「銭形」。しかしそれは表向きで、深夜0時からは超暴利の闇金業だった。大谷亮平が主演を務める映画『ゼニガタ』が5月26日(土)から公開する。

Text:Miho Matsuda

韓国を拠点に活躍したのち、日本に帰国。『逃げるは恥だが役に立つ』『奪い愛、冬』など話題のドラマに立て続けに出演し、まさにブレイク中の俳優・大谷亮平。彼が最新作『ゼニガタ』で演じるのは、トサン(10日で3割)の利子がつく超暴利の闇金業者・銭形富男。表向きは居酒屋「銭形」を営むが、そこは深夜を回ると闇金になる。

あまりの高金利。取り立てるのは、なんの躊躇もなく暴力に手を染める彼の弟・銭形静香(小林且弥)。しかし、他では金を借りることができないワケアリの人物が、カネを求めて「銭形」ののれんをくぐるのだ。

買い物中毒のOL、早乙女珠(佐津川愛美)は夜になるとキャバクラ嬢として働く。しかし膨れ上がる一方の借金。田舎の穏やかな暮らしを夢見て脱サラ農家になった真田留美(安達祐実)は、慣れない農作業がうまくいかず、資金繰りに困窮し「銭形」を訪れる。

寡黙だが、じっと客を見極めて金を貸していく富夫。兄弟に難癖をつけて噛み付く半グレの樺山(玉城裕規)。銭形兄弟を憎むムショ上がりのヤクザ、磯ヶ谷(渋川清彦)。裏社会の金で繋がっていく人間たち。彼らのそれぞれの事情も丹念に描き、単なるバオレンスムービーに終わらない物語を生み出したのは、長年、園子温のもとで助監督を務めた経験を持つ綾部真弥。

兄弟の前に突然現れ、銭形に入れて欲しいと志願する元ボクサーの剣持八雲に、人気エンターテインメント軍団「BOYS AND MEN」の田中俊介、半グレ集団のミノル、ノボルを同じく「ボイメン」の土田拓海、吉原雅斗が演じる。

欲望、カネ、暴力と3拍子揃いながら、普通のヤクザ映画と違うのは、物語の芯となる大谷亮平演じる富男の独特のキャラクターが大きい。終始、感情の起伏がない鉄の表情で不穏でありながら、どこか温かみを感じさせる。じっくりと「お金ってなんだ?」と考えさせてくれる、新しい手触りのダークヒーローの誕生だ。

『ゼニタガ』
監督/綾部真弥
出演/大谷亮平/小林且弥、佐津川愛美、田中俊介、玉城裕規、岩谷健司、松浦祐也、八木アリサ、えんどぅ、土田拓海、吉原雅斗/安達祐実、升毅、渋川清彦
URL/zenigata-movie.com
2018年5月26日(土)よりシネマート新宿ほか全国公開

© 2018「ゼニガタ」製作委員会

大谷亮平のインタビューを読む

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