早めの夏の到来で、じわじわと体力を削られるような暑さが続くこの頃。なんとなく疲れが抜けにくかったり、気分が上がらなかったり……そんな日々にぴったりなのが、パレスホテル東京の「Summer Wellness Stay」。ただ泊まるだけでなく、“心と体を整える”ための夏限定スペシャルステイです。都心にいながらしっかりとリフレッシュできる内容で、喧騒から少し距離を置いて、自分のためにゆっくりと時間を使える2泊3日の滞在を体験してきました。

時間ごとに表情を変える、クラブラウンジでのくつろぎ時間
チェックインは19階にある専用のクラブラウンジで。ロビーの混雑を気にせず、ゆったり座ってウェルカムドリンクをいただきながらチェックインを進めてもらえます。この特別感のあるスタートから、窓の向こうには丸の内周辺の落ち着いた景観が広がり、自然と気分がリラックスモードへと切り替わります。

クラブラウンジでは、時間帯ごとに軽食やドリンクのサービスが楽しめるのも魅力。朝は自然光に包まれてゆったり朝食、午後はスイーツとお茶でくつろぐアフタヌーンティー、夕方以降はカクテルやワインとともに過ごす大人の時間。

15時にチェックインしたときはちょうどアフタヌーンティーの時間帯で、まずはお茶と甘いものをいただきながら、窓の外をただぼんやり眺めたり、本を開いたり、会話を楽しんだり──。滞在中は自由に使えるクラブラウンジで、心と身体を自然とリセットしてくれるようなのんびりとした時間を過ごせます。
ひと息ついたあとは、お部屋へ。今回泊まったのは「クラブデラックスキング with バルコニー」。

バルコニーに出ると、皇居の緑とお濠が広がり、その向こうには東京らしいビル群がそびえています。自然と都会が重なり合ったような景色を、風にあたりながらぼんやり眺めているだけで、いい気分転換になります。
しばらく部屋でのんびり過ごしたあとは、ふたたびクラブラウンジへ。17時半からはイヴニングカナッペの時間。ちょっとした前菜やチーズ、ワインなどが並び、ディナー前の“軽めの一杯”にちょうどいいラインナップ。

窓の外は、だんだん夕暮れ色に変わっていって、タイミングが合えばクラブラウンジにあるテラス席からサンセットも望めます。昼間とはまた違った静けさの中で、グラスを片手に、ただ過ごす時間がなんとも贅沢です。
アラン・デュカスの精神が息づくフレンチ
ディナーはアラン・デュカスの世界観を堪能できる、ミシュラン1ツ星に掲載されるフランス料理「エステール by アラン・デュカス」へ。個室3室を含む全席60席の落ち着いた空間で、ダイニングスペースにある天井までの大きな窓からは東京の夜景を一望できます。

コース料理もありますが、今回のプランではアミューズのほか、前菜、メイン2品、デザート、食後のお飲み物が含まれていて、それぞれ数種類のメニューの中から選べる内容です。ワインペアリングも3杯(ノンアルコール提供も可)ついているので、料理との相性を楽しみながら、自分のペースでゆっくり味わえます。
シェフの小島さんは鎌倉出身で、毎朝自ら市場に足を運び、鎌倉野菜を仕入れているそう。そんな野菜を使ったアミューズ ブーシュから、ディナーがスタートします。ブラックオリーブのソースに、みずみずしい鎌倉野菜を添えたひと皿。不断草とじゃがいもを練り込んだ自家製フォカッチャとともに、素材の味をシンプルに楽しめます。右は、平政のたたきに、野菜出汁で煮た冬瓜と人参ソースを合わせたやさしい味わい。

前菜に選んだのは、金目鯛のポワレにジロール茸のソテーとグリーンアスパラガスを添えたひと皿。国産サフランを使ったサバイヨンソースが、魚の旨みを引き立ててくれます。アスパラは茹でと蒸しの2種の食感で、ジロール茸の香りもアクセントに。

魚料理は、蝦夷鮑にインゲンやクルジェット(ズッキーニ)を合わせたメニューに。ズッキーニを使ったブイヨンのソースが、鮑の旨みをやさしく引き立ててくれます。刻んだインゲン、トマト、ズッキーニが下に敷かれていて、野菜の食感も楽しい仕上がりに。彩りも美しい。

肉料理は、熊本産の赤牛をミディアムレアで仕上げ、京都産の賀茂茄子と合わせた一品。ジューシーな赤身ととろっとした茄子の組み合わせが絶妙です。濃厚だけどくどくなく、赤牛の旨みを引き立てるソースがよく合い、とろっとした茄子ともバランスが良く、満足感のある味わいでした。

締めのデザートはラム酒が効いたババ オ ラムをセレクト。しっとりとした生地にラムの豊かな香りがふわっと広がり、甘さは控えめでしつこくないから食後でも重たく感じません。軽やかなホイップクリームを添えることで、口当たりがさらにやわらかくなり、大人のスイーツとして最後まで楽しめる一品でした。
肉や魚介、野菜のバランスが絶妙で、軽やかな味わいながら満足感も十分。全体を通して、素材の良さを活かしつつ体に負担なく楽しめるディナーで、夏の特別な夜にぴったりの内容でした。
フランス料理「エステール by アラン・デュカス」
住所/東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスホテル東京 6階
営業時間/ランチ 11:30〜13:30L.O.ディナー 18:00〜20:00L.O.(22:00 Close)
※月曜~火曜 (祝日は営業) はクローズ
TEL/03-3211-5317
URL/www.palacehoteltokyo.com/restaurant/esterre/
朝食はクラブラウンジで。ブッフェに加えて、卵料理やパンケーキなどの温かい料理を好みに合わせてオーダーできます。オムレツは具材を選べて、スクランブルやエッグベネディクトも用意。フルーツや野菜を自由に組み合わせて、その場で作れるフレッシュジュースも。朝からしっかりビタミンチャージ!

また、和朝食を楽しみたい人には、日本料理「和田倉」から届けられる三段重の和朝食も。湯葉や焼き魚、出汁巻玉子に白ごはんと味噌汁、焼き海苔までついた、贅沢な内容です。
水の力で整える、夏限定のウェルネス体験

朝食後は、エビアン スパ 東京のウェルネスプログラム「アクア ムーブ エクスペリエンス」へ。水の特性を活かしたアクアエクササイズ60分と、疲れた体をじっくり癒してくれるパーソナライズド ボディトリートメント60分がセットになった、スペシャルなウェルネスプランです。

プログラムはまず、暖かいプールサイドでのストレッチからスタート。体がほぐれたところで、水中ウォーキングやジョギング、ダンベルを使った筋力トレーニングへと続きます。水の抵抗を利用するので、無理なく全身をしっかり動かせて、じんわり汗ばむくらいの運動量。

最後はジャグジーでのんびりクールダウン。プログラムはすべてパーソナルトレーニングなので、運動が得意じゃなくても、自分のペースで楽しめます。

そのあとは、ボディトリートメントへ。体の状態に合わせてオイルや手技を調整してくれるので、凝り固まった部分がゆるんでいく感覚が気持ちよく、終わったころには全身すっきり。夏の暑さによる疲れをリセットして、新しい活力をチャージするのにぴったりの体験でした。
スパには男女別のリラクセーションラウンジや温浴施設があるので、エクササイズやボディトリートメントの前後にゆっくりくつろげます。

都会の真ん中でありながら、心と体をじっくり整えられる贅沢な2泊3日。「Summer Wellness Stay」は、暑さ疲れをリセットし、自分らしいリズムを取り戻す最高のご褒美ステイでした。心と体のバランスを整えたい方に、ぜひ一度試していただきたいプランです。
Summer Wellness Stay
宿泊対象期間/~2025年9月30日(木)まで
※チェックイン7日前までに要予約
※フランス料理 エステール by アラン・デュカスのディナーは、クローズ日(月曜~火曜 祝日は営業)にはご利用いただけません。
料金(2泊3日)/クラブデラックスツインまたはクラブデラックスキング with バルコニー、2名様¥386,000~(消費税込み・サービス料15%別)
TEL/03-3211-5218
URL/https://www.palacehoteltokyo.com/offer/summer-wellness-stay/
パレスホテル東京
住所/東京都千代田区丸の内 1-1-1
URL /www.palacehoteltokyo.com/












