レッチリも認める、マルチスペックな異才、ルイス・コールの決定盤
サンダーキャット(Thundercat)のプロデュースも務めたシンガーソングライターであり、超絶ドラム奏者である、ロサンゼルス出身のルイス・コール(Louis Cole)。2018年5月にはノウワー(Knower)というエレクトロ・ポップ・ユニットで来日公演も果たした彼の待望のソロ・アルバム『タイム(Time)』。その気になる音は?
ジャズを学び、スキルフルなドラマーとして活動しながら、Youtubeでトラックを発表してきたルイス・コール。クインシー・ジョーンズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、フライング・ロータスら、さまざまなジャンルの大家が賛辞を送り、高い評価を受けている。そんな彼が待望の新作ソロ・アルバム『タイム(Time)』をドロップした。
SF映画やゲーム音楽からの影響も感じさせるエレクトロ・サウンドに、ジャズやファンクのリズムをミックスした独特の世界観がルイス・コールの特徴。
「When You’re Ugly」では一度聞いたら頭を離れない強烈なリリックとミュージックビデオで見せるシュールな世界観、「Weird Part of The Night」のMVでは奇妙ながらもキレキレのダンスを披露したかと思えば、「Everytime」や「Phone」ではビーチ・ボーイズを彷彿とさせるメロディアスなトラックにのせた繊細なハーモニーを聞かせ、「Last Time You Went Away」では24人編成のストリングスを率いる。
数曲ピックアップしただけでも、飄々と振り幅の広い表現をやってのけるところに、ただ者ではないマルチな才能がみてとれる。
Text:Minami Mihama Edit:Masumi Sasaki