霧のアートに触れて、エコについて考える | Numero TOKYO
Art / Editor’s Post

霧のアートに触れて、エコについて考える

水戸芸術館で2019年1月20日(日)まで開催されていた「霧の抵抗 中谷芙二子」展 へ行ってきました。

“霧のアーティスト”として知られる中谷芙二子さん。地球環境を考えたエコマインドな思想から、最近ではロンドンのテートモダンや銀座エルメスなどで霧を使ったインスタレーションを発表しています。2018年には、高松宮殿下記念世界文化賞の彫刻部門を受賞し、国際的にも評価が高まっています。

屋内のインスタレーションの様子
屋内のインスタレーションの様子

私が行ったのは最終日ということで、多くの人が駆け込みで見に来ていました。

特に印象的だったのは、館内よりも広場に立ち込めていた霧のアート。来館した人々を始め、たまたま通りかかった人や子供、犬までも(?)楽しめる、日本には珍しいパブリックインスタレーションでした。

様々な化学者からの協力のもと、試行錯誤を重ねて生まれた中谷さんのアートに触れ、普段なにげなく暮らしている生活環境を考えさせられました。

今年は“当たり前を疑う”ことができるアートにたくさん触れられる年にできればと思います。

ちなみに、水戸ということで帰り際に水戸名物の納豆を買って帰りました(笑)。

Profile

大岩翠Midori Oiwa ファッション・エディター/フォト・エディター。大学卒業後、渡英。ロンドンのファッション誌でアシスタント経験を積む。2018年に帰国し、『Numero TOKYO』に参加。現在は、海外撮影のカバーストーリーをメインに、ファッションコンテンツを担当しているほか、フリーのエディター、スタイリストとしても活動中。去年から猫を飼い始め、愛猫と一緒に寝るのが何よりも癒し。おかげで引きこもりがちなので、今年こそは海外旅行のルーティンを取り戻したいとたくらみ中。
Instagram: @midorioiwa

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