あの「気仙沼ニッティング」が東京にオープン | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

あの「気仙沼ニッティング」が東京にオープン

気仙沼ニッティングをご存知ですか? 2012年に『ほぼ日刊イトイ新聞』で震災復興支援のプロジェクトとして始まった、御手洗瑞子さんが代表を務めるハンドメイドニットの会社です。

もともと編み物の文化があった気仙沼。社長を務める御手洗瑞子さんは「震災後の東北に来てまず思ったのが、仕事が必要ということでした。それは単にお金が必要ということだけではなく、仕事を通じて自分の尊厳を回復するということが必要であると思いました。物をやお金をもらって生きるということは、人の尊厳を奪います。逆に人が誇りを感じるのは感謝されるときです」と言います。 「相手に喜ばれるものを作る」から生まれたのが気仙沼ニッティングのハンドメイドニットです。

被災地に住む編み手さんによるニットは、そのクオリティの高さで大人気に。ニットはフルオーダー、セミオーダーがメイン。自分のために手で編まれたニットは既製品とは全く違った特別感があります。他にはない発色も魅力。ニットは編み手さんの似顔絵が描かれたタグ付きです。

これまで気仙沼にあるアトリエ「メモリーズ」やポップアップなどでオーダーを受け付けていましたが、先月東京に待望のアトリエ「気仙沼ニッティング東京」がオープン! 素敵なニットでストーリーの担い手になってみませんか?

「気仙沼ニッティング」でいちばんシンプルなモデル「Me」(¥86,400)は、12色展開のセミオーダー。今シーズンから「Me」のカシミアニットもリリース。カシミアストール(¥56,700)やマフラー(¥45,900)も。その発色の美しさ、しっとりとした温かみが心地いいです。(すべて税込価格)

「気仙沼ニッティング東京」は北参道の駅からすぐ。実際にサンプルを試着してオーダーができます。

気仙沼ニッティング東京
住所/東京都渋谷区千駄ヶ谷3-41-8
営業日時/金・土・日 12:00〜19:00
※一部商品はオンラインで購入可。詳しくは気仙沼ニッティングHP(knitting.co.jp)へ。

メモリーズ
住所/宮城県気仙沼市柏崎1-12
営業日時/土 11:00〜18:00

気仙沼ニッティング
お問い合わせ/info@knitting.co.jp
URL/knitting.co.jp

ストーリーの詰まった「気仙沼ニッティング」の社長を務める御手洗瑞子さんのインタビューは「ヌメロ・トウキョウ」2019年1・2月合併号に掲載しています。

Photos : Ayako Masunaga

Profile

水戸美千恵Michie Mito マーケティング・ディレクター/エディトリアル・ディレクター。大学時代にジャーナリストアシスタント、ライターとして書籍、雑誌に携わる。卒業後扶桑社へ入社し、女性ファッション誌を経て『NumeroTOKYO』創刊1年目より副編集長に就任。ファッションページ制作や取材のほか連載「YOUのテキトーく」「佐久間由美子が聞く 女性表現者たちの闘い」を担当。食、旅、アートも好きなもの。座右の銘は「いつも心にナンシーを」。Instagram: @mitomiche

Magazine

DECEMBER 2024 N°182

2024.10.28 発売

Gift of Giving

ギフトの悦び

オンライン書店で購入する