東信の「今月のフラワーアート」の元ネタ秘話 | Numero TOKYO
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東信の「今月のフラワーアート」の元ネタ秘話

azuma makoto, amkk, JARDINS des FLEURS, botanical sculpture, flower art
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フラワーアーティスト東信の連載「今月のフラワーアート」は、Numero TOKYOを代表する創刊からの長寿連載のひとつ。これまで明かしたことはありませんでしたが、実は毎年年間テーマを決めて、新しいスタイルや作風にチャレンジしているのです。例えば、色をテーマにしたり、違和感のある組み合わせにしたり、必ず“和”の花材を取り入れるとか、現代の静物画とか…。そして、2017年は、名だたる巨匠画家たちの名画にみる花々を再現するという試みです。記念すべき、第1回目は、ルノアールの『春の花束』 元ネタを知って、今回の作品を見ると、かなり似せています。もちろん、お手本はあくまでも絵画なので、描かれている花は実際には存在しない花や色かもしれません。それを現実の植物で作品化し、そこに東信らしいモダンさをプラスする。画家の想像力と東信の想像力の時代を超えたセッションなんです。ということを知った上で見ると、また違う見え方になるかもしれません。ということで、今後もお楽しみに。

Profile

佐々木真純Masumi Sasaki フィーチャー・ディレクター/ウェブ・コンテンツディレクター。大学在学中から編集プロダクションにて雑誌などに携わる。『流行通信』編集部に在籍した後、創刊メンバーとして『Numero TOKYO』に参加。ファッション、アート、音楽、映画、サブカルなど幅広いコンテンツを手がける何でも屋。操上和美が撮影する「男の利き手」や「東信のフラワーアート」の担当編集。ここ数年の趣味は山登りで、得意芸の“カラオケ”は編集部名物。自宅エクササイズ器具に目がない(なんならコレクター)。

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