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Lifestyle Editor's Post

根菜たっぷりの美食とスパで疲労回復⁉︎養生トリップ

近場の温泉へ週末旅行したい、と思い立ち、憧れの「星のや軽井沢」へ。2月末まで実施中のスパプログラム「根菜美人滞在」を体験してきました。

以前、漢方についての取材をして以来、漢方には興味津々で、実は現在も生薬をコトコト煎じて毎日飲んでたりします。漢方では、食養生は元気、健康な体づくりの基本中の基本。医食同源と言われるように、日頃からバランスの取れた食事をとることで病気を予防し、治療していくという考え方ですよね。四季のある日本では、食べ物にも旬があって、夏には体を冷やす葉ものを中心とした野菜、冬には体を温める根菜系が旬を迎えるそうです(ウケウリですが…)。そういった旬の食材を積極的に取り入れるのが、体にとって良いと聞いたことがあります。

と前置きは長くなりましたが、この「根菜美人滞在」も、大根や生姜根、ゴボウなど、冬の旬の野菜である、根菜の力でキレイを目指すという、2泊3日の温めスパプログラムなのです。しかも1日1組限定! 文字通り、食事はもちろん、根菜由来成分配合の化粧品を使ったスパトリートメントなど、とことん根菜にこだわっているんです。

自分のスケジュールに合わせて、いつ何を体験するかは選べるのですが、私は到着早々いきなり、蕎麦ランチからスタートしました。

辛味大根の絞り汁のつゆに少量の味噌(ほんのり焦がして香ばしい)を溶かして食べる信州の郷土料理「おしぼり蕎麦」をアレンジ。三種の人参に、三ツ葉、ウドのかき揚げとともにいただきます。

ランチの後には、美肌の湯として愛されてきた星野温泉の宿泊者専用の「メディテイションバス」へ。まさに今話題の瞑想ブームの先駆け的な温泉⁉︎ 瞑想をテーマに、浴室が光の部屋と闇の部屋に分かれています。温度は40度前後とぬるめの設定ですが、深さ90cmもある浴槽で、首まで深く長くじっくり浸かって全身がじわじわあったまります。

温泉で体を芯まで温めた後は、お待ち兼ねのトリートメントタイム!フェイシャルとボディを組み合わせた、たっぷり80分の施術です。まずオイルで凝り固まった肩や首の付け根、背中をほぐしてもらったら、お次は生姜根成分を含むパックを背中にたっぷり塗布。ポカポカ温め緊張をほぐす効果があるそう。さらに、大根発酵液が含まれたクリームで顔を保湿。乾燥しがちな肌や冷えた身体を温め、しっとりとなめらかな潤いを実感。

夜はプログラムには含まれてませんでしたが、せっかくの滞在なので、メインダイニングの「日本料理 嘉助」にて、根菜をふんだんに使った「山の懐石 早春」をいただくことに。


メインダイニング「日本料理 嘉助」は、お庭の棚田のような階段状の座席。ちなみに、夜はもっとムーディなライティング。

「汐ぶりのみぞれ和え」、レンコンのシャキシャキ団子に猪肉の入った「山の沢煮椀」と次々出されるお料理にいちいち感動。お造りは、冬の方が身が締まって旨味が凝縮されているという鯉を香味野菜と一緒に。驚き!の焼き物は、大根の部位ごとの味比べ。2、3ヵ月天日干しした、みやしげ大根を素揚げしてから焼くという凝りよう。部位によって、甘さや苦味が明らかに違ってそれぞれに楽しめます。他にも、冬に採れるというトマトを使った、ほろほろ鳥射込みの炊き合わせには、飛鳥生まれの日本最古のチーズという蘇をトッピング。細やかなところまで食材へのこだわりが感じられます。トマトもとっても甘〜くて味もしっかりとしていました。


デザートがまた素晴らしい。熟成させたピンクレディという銘柄のりんごと甘酒のシャーベットに、クルミのキャラメルのトッピングが相性抜群。甘酸っぱいりんごのタルトも添えられて、満足度120%!満腹なのに、おかわりしたくなるほど。

お部屋にも、根菜にちなんだアメニティが用意されています。高麗人参、ショウガなど体を内から温めてくれる根菜に、熊笹・蓮の葉などを加えた「草根木皮の茶」に、生姜根や大根など12種の草根木皮を使った入浴剤「草根木皮の湯」。

お腹も心身も満たされ、読もうと思った本は一切開かぬままに、久々に爆睡してしまった夜でした。

翌朝、根菜の入浴剤で朝風呂をした後は、滞在のシメに、朝の日差しが清々しい、メインダイニングの「日本料理 嘉助」にて、「根菜美人特別朝食」を。メニューの全てが野菜のお出汁を使った優しいお味。

まずどーんと運ばれてきたお食事は、イチ押しの「根菜がゆ」。もちろんお好きなだけ召し上がってくださいと、土鍋ごと提供される。中には、紫人参、黄色人参、里芋、レンコン、カブの葉がこれでもかというぐらいたっぷり入っています。

タンスのような重箱を開けていくと、「ヤーコンと人参の胡麻和え」「風呂吹きかぶらの柚子味噌添え」「時知らず(時鮭)の塩焼き」などなど、数々のお料理が現れて、テンション上がります。少しずついろんな料理を食べられるのも魅力。メインには、人気 の名物メニュー「発酵醸し湯豆腐」。野菜のお出汁に、豆乳、甘酒に、なんとヨーグルトを合わせたスープは濃厚だけどまろやかで、ほんのり甘みがあってサイコーに美味。そこに、豆腐、汲み上げ湯葉、ネギ、白マイタケ、ブナピー、クレソン、春菊と野菜もたっぷり加わり朝から嬉しい限り。


窓から敷地内の棚田を望む。四季折々で表情を変えるのも魅力だとか。

あっという間の滞在でしたが、美味しいものを心ゆくまで味わい、ゆっくりと温泉で長湯し、トリートメントマッサージを受けるという、至れり尽くせりな時間は、自分へのご褒美。体をいたわりつつ非日常な贅沢な週末を過ごせました。

「根菜美人滞在」
期間/2017年12月1日~2018年2月28日(除外日あり)
料金/1名 ¥30,000(税・サービス料10%別) ※宿泊代別
定員/1日1組(2名まで)
対象/星のや軽井沢宿泊者限定
内容/根菜スパトリートメント(1回)、蕎麦ランチ(1回)、根菜特別朝食(1回)、根菜アメニティ(1セット)
予約/7日前24:00まで※別途宿泊予約必要
TEL/0570-073-066(星のや総合予約)
URL/hoshinoya.com/karuizawa/

Profile

佐々木真純(Masumi Sasaki)フィーチャー・ディレクター/ウェブ・コンテンツディレクター。大学在学中から編集プロダクションにて雑誌などに携わる。『流行通信』編集部に在籍した後、創刊メンバーとして『Numero TOKYO』に参加。ファッション、アート、音楽、映画、サブカルなど幅広いコンテンツを手がける何でも屋。操上和美が撮影する「男の利き手」や「東信のフラワーアート」の担当編集。ここ数年の趣味は山登りで、得意芸の“カラオケ”は編集部名物。自宅エクササイズ器具に目がない(なんならコレクター)。

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