くどうれいんと染野太朗が「恋」の短歌をぶつけ合う新連載がスタート! | Numero TOKYO
Culture / Editor's Post

くどうれいんと染野太朗が「恋」の短歌をぶつけ合う新連載がスタート!

2024年3月28日発売のNumero TOKYO 5月号から、作家のくどうれいんさんと歌人の染野太朗さんによる短歌連載「恋」がスタートします。

くどうれいんさんはエッセイから小説、児童書まで、文芸のさまざまな領域で飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する人気作家。歌人としては2021年に第一歌集『水中で口笛』(左右社)を出版。小誌2023年4月号にも短歌連作「本当はとても」を寄稿してくださいました。日常のかすかなきらめきを掬い取り、またそれが輝くための暗がりをも見つめた、そしてくどうさんならではのユーモアがまぶされたその連作は、私にとって日々の大きな支えになりました。(「本当はとても」は、電子版で読めます!)

染野太朗さんは12年に第一歌集『あの日の海』(本阿弥書店、新装版:書肆侃侃房)で日本歌人クラブ新人賞を、17年度に第二歌集『人魚』(KADOKAWA)で福岡市文学賞を受賞され、15年度にはNHKテレビ「NHK短歌」の選者を担当されるなど、第一線で活躍されている歌人です。23年に出版した第三歌集『初恋』(書肆侃侃房)は、恋の悶えるような苦しさが日常の風景に織り込まれていて、まるで一本の映画を見たような読後感の、心に染み入るすばらしい歌集でした。

そんな、注目の作家・歌人の二人に、なんとNumero TOKYOで短歌の連載を始めていただくことになりました。二人には毎月ごとにテーマに沿った「本気の恋」の短歌を詠んでいただきます。それぞれに「恋」というテーマに向き合ってきた二人が、どのような本気の恋を詠むのか。二人の短歌がぶつかり合うことでどのようなシナジーを生むのか。ぜひみなさまに体感していただきたいです。

連載は、Numeo TOKYO 本誌で先行公開するほか、遅れてWebサイトNumero.jpでも公開いたします。

誌面およびWebサイトのデザインを担当するのは、これまでさまざまな書籍のブックデザインや美術館の広報物などを手がけてきた北岡誠吾さん。お二人の短歌を解釈し、グラフィックで表現します。特に誌面ののびやかな構成には自由に想像できる余白があり、読者のみなさまにさまざまな解釈を楽しんでいただけると思います。

連載第一回目が掲載されるNumero TOKYO 5月号では、記念して、くどうさんと染野さんの対談も掲載。なぜお二人が連載を始めることになったのかの経緯や思いに加え、お二人のお互いの短歌に対する解釈も。もっと短歌を読むのがおもしろくなることうけあいです!

ぜひ、3月28日発売のNumero TOKYOから、短歌連載「恋」にご注目ください。SNSで「#ヌメロ恋短歌」であなたなりの解釈や感想をお寄せいただけたらうれしいです。

Profile

金原毬子Mariko Kimbara エディター。学生時代にファッション誌編集部でのインターンや雑誌制作を経験し、編集者を志す。2017年扶桑社に入社し営業職を経て、19年『Numéro TOKYO』編集部に異動。主に人物取材やカルチャー、ライフスタイルなどの特集、本誌の新連載「開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室」などを担当。音楽、ラジオ、ポッドキャストが好きで片時もヘッドフォンが手放せない。

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