Culture / Feature
クリエイターたちの白マニア生活 vol.3 田中美和子
白を愛でるクリエイターたちのライフスタイルを拝見! それぞれ白にこだわる理由にはただ好きな気持ちだけではない、奥深い素敵なエピソードがある。それは、とても純粋で無垢な感性。スタイリストの田中美和子の場合。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年5月号掲載)
スタイリスト
田中美和子
白で揃えるわけは合理性と故郷愛
新潟県出身の田中美和子さんが白を愛でる理由は、雪景色に思いを馳せることができるから。「漂白をした、突き抜けるような真っ白が好き。ベッドの斜面を見て雪山を思い出したりしています」。部屋の中には氷山や雪山を模したオブジェも。COMOLIのシャツは、1週間分を所有し制服のような存在だと語る。
日用品は白が一番落ち着つくという。シャツ、靴下、ハンカチはどれもホワイトをチョイスしている。
「ずっと白いTシャツを愛用していましたが、年齢を重ねてシャツにシフト。自分の服は迷いたくないので毎日分持ち、毎日同じ格好をしています。靴下は鉄道作業員さん用に作られたRAILROAD SOCKS。ネーミングが好きで、自分にはちょうどいいゆるさなんです。Pantherellaはパッケージやロゴのデザインが好み。どれも廃盤になることを恐れて、常に何セットかストックしています。集めている感覚はなく合理性を求めた結果、白が増えました」
スキー板はデザインを見て一目惚れしたvector glideのもの。実物を見ずにネットで即購入し、そのまま雪山に送ってもらい受け取ったという。
Photos:Satomi Yamauchi Text:Aika Kawada Edit:Saki Shibata
Profile
田中美和子Miwako Tanaka
大学卒業後、岡尾美代子氏に師事。2001年に独立後は、ファッション、インテリア、日用品など幅広いジャンルのスタイリングを手がける。ファッション誌、広告、TVCM、カタログなどで活躍。高校時代の恩師の影響で始めた10年続けているスキーが趣味。