世界にたった一つだけ! 「HiMARI」のオーダーメイドジュエリー | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

世界にたった一つだけ! 「HiMARI」のオーダーメイドジュエリー

世界にたった一つ、自分だけのジュエリーを求めてアップサイクルなジュエリーブランド、ヒマリ(HiMARI)でオーダーメイドジュエリーを作りに浅草にあるオフィスを訪れました!

デパートのジュエリーコーナーでウィンドウショッピングしたり、インスタグラムでジュエリーハックしながら目を光らせてみたり、欲しいジュエリーは数多あれど、なかなか惹かれる理想のデザインが見つからなかったり……。そこで、ジュエリーブランドのヒマリでオーダーメイドジュエリーを作ることができると聞きつけ、早速訪ねました!

ヒマリは、量産されて市場価値がつかず使われなくなったり、デッドストックなどで眠っている天然石やパールなどを甦らせるアップサイクルなジュエリーブランドです。以前、大手ジュエリーブランドで活躍されていた澁澤博子さんが、使われなくなった溢れんばかりの宝石たちや、発掘現場の過酷な環境を実際に目の当たりにして疑問を抱き、「私にできることは今あるものを大切にして、ずっと手にできるものを作ること」との思いから独立。

さらに、この方法を取ることにより宝石の形を揃えるためのコストを抑えることができ、高価な宝石を一般的な相場より求めやすい価格で提供できるのだそう。あるものを大切にしながら、宝石としては求めやすい価格帯で、しかも自分だけのオリジナルだなんて、素敵すぎます!

オーダーメイドができるオフィスは、浅草駅からタクシーで数分ほど、台東区がクリエイターやデザイナーを支援しようと開設した「浅草ものづくり工房」の中にあります。3階のオフィスに着くまでも、物づくりが根付く職人の街らしい光景を覗くことができます。

オフィスに到着してまずは澁澤さんにご挨拶。ブランドについてやジュエリーにまつわるお話を伺いながら、ずらりと並ぶオリジナルデザインのジュエリーを見たり手にして、イヤリングやリングなど何のアイテムにするか、ホワイトゴールドやゴールド、さらにマット加工の有無など、素材となるベースを決めていきます。悩んだ結果、小粒の石が並ぶゴールドのリングを元に制作することにしました。

続いて、どの指にはめたいかご相談しつつ、サイズや形、種類の異なる膨大な数の石の中から石選び。始めは、パライトルマリンやロンドンブルートパーズ、サファイヤなど大好きなブルー系にしようと思っていたのですが、この日はなぜかエメラルドに惹かれ、石は全てエメラルドに決定!

最後は、どのように石を並べてデザインするか決めていきます。色味や形もばらばらな個性豊かな7粒のうち1粒だけアクセントになる、今の気分にぴったりなデザインをご提案いただきました。全てが決まったらその場で平面デザインに起こしてくださるので、どんな仕上がりになるのか想像しやすく安心です。

また、リングは人それぞれ異なる指に合わせて肌馴染みの良さと内側の形状にこだわりながら、残りの工程を信頼する職人さんが仕上げてくださいます。石にまつわるお話など、澁澤さんとの楽しい時間もあっという間に終わってしまいました!

1カ月後、澁澤さんから検品のご連絡をいただき、選んだ石の意味合いやメンテナンスについて、さらに温かい言葉が添えられたメッセージとともに、人生初のオリジナルジュエリーが到着! ドキドキしながら箱を開けると、太陽の日を浴びて光り輝く想像以上のジュエリーに感動。オリジナルで制作しただけに、びっくりするくらい手にピタリとはまり愛着も他とは別物。その人に寄り添うパーソナルオーダーをしてくださるヒマリだからこそ作ることのできた、特別なジュエリーが完成しました。

オーダーメイドジュエリーは150,000円から制作でき、なんと石の持ち込みも可能です。代々受け継ぐ石を新しいデザインとともに作れば記念に残る逸品にもなるはず。デザインに迷ったら、ブランドオリジナルのデザインの中からカスタムストーンで作ることもできます。オーダーメイドについての詳細は、公式Instagram @himarijewelry のDMから気軽にお問い合わせすることができます。

特別な記念日や大切な人への贈り物に、ぜひ記憶に残る一生物のジュエリーを作ってみてください!

HiMARI
住所/東京都台東区橋場1-36-2 浅草ものづくり工房304
TEL/090-6120-2059
URL/himari-jewelry.jp
Instagram/@himarijewelry



Profile

鄭季和Kefa Cheong ウェブ・プランナー。大学でメディア・アートを専攻し、音や光を中心としたインタラクティブ作品やプロダクトの制作に没頭。学生時代よりウェブ・アシスタントとして『Numero TOKYO』に参加。アーティストJUJUによるファッション企画「JUJU’s Closet」などコンテンツの編集を経て、魅せるコンテンツ作りを目指しプランニングに従事。好物は美味しいお酒と肴と『吉田類の酒場放浪記』。

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